自分の中にこれ以上小さな石を流し込まないようにしようと考えていました

先日、自分のライフワークのようなものが見えてきたので、そのジャンルの本を読み返したり買ったりしたいが、部屋が読まない本や使わないモノで溢れているので、処分して行きたいというお話をしました。

先日新しい本を数冊買ったので、本棚を空けるため読まない本を探そうとしたのですが、もう読みそうにない本ばかりあります。

十年、二十年前に買ったビジネス書や小説などは、そのときはぜひ読みたいと思ったのでしょうが、今となってはもう興味のないものが多いです。

三十代に入って体を壊して以来、それまでの生活を反省して、今後のヒントになりそうな本を片っ端から探していたことがよく分かります。

そんなことを考えているうちにふと思い出したのが、大学の教授が学生たちの前で石の入った壺を見せるという有名な話。インターネットでよく見かけます。

もう入らないと思っている学生たちの前で、その隙間に小さな石を入れ、さらにその隙間に砂を入れ、最後に水を入れる。

学生たちが「努力をすれば、予定を詰め込むことができるという教訓では」と考えていると、教授は「大きな石を先に入れなければ、二度とそれが入る余地はなくなる」といったという話。

「大きな石とは、君たちにとっていちばん大事なものだ」と。

ネットが普及した今、商品券をもらったときの感情が変化していることに驚きました

近しい親戚が敬老の日のお祝いに商品券をもらったのですが、その商品券は繁華街にあるお店のもので、そこに行くにはバスに乗って行く必要があるとのこと。

いただいたことはとてもありがたいのですが、足が悪い人はお店まで行けないだろうな、という話をしていました。

私はシニアの方に接する機会が多くて、七十代は普通に歩ける方が多いように感じますが、八十代も半ばを過ぎると、足元がおぼつかない方が増えてくるように感じます。

坂の多い住宅地に住んでいる八十代の親戚は、今まで叔父さんがクルマを運転して、足の悪い叔母さんの送り迎えをしていたのですが、最近免許証を返納したので不便になったといっています。

昔は今より平均寿命が短くて息子家族が同居する大家族が多かったので、このような問題も少なかったのでしょうが、今は長寿で核家族化も進んでいるので、困っている高齢者の方は多いと思います。

商品券の話に戻りますが、もし私がその商品券を貰ったとしても、繁華街に行くのは打ち合わせのときくらいなので、気軽に利用するというわけにはいきません。

これを書きながらあらためて思ったのですが、今は通販を頻繁に利用していて、買い物をしに街に出かけることはめっきり減りました。

吉野裕子さんの本の影響で田んぼの案山子を見たら蛇の神様を意識しそうです

今日、「吉野裕子全集 第6巻」(人文書院)の「陰陽五行と童児祭祀」を読んでいました。

「第四章 制水呪術と童児」の「三 古座河内祭の上臈」に、「蛇神としての河内神は祖霊神であると同時に、年穀保証の穀物神である。」とあります。

その説明の中に、「一本足の案山子は、手足のない蛇の造型。」という記述が。

本当ですか。

以前どこかで、案山子は世の中のことを何でも知っている神様だという話を読んだことがあるのですが、蛇の神様だとは知りませんでした。

ここ数年、お米の収穫の時期に田んぼに立っている案山子を見ると、神様を意識するようになっていたのですが、今後は蛇の神様に見えてくるかもしれません。

吉野さんは蛇についての本も書かれていたことを思い出したので調べてみると、講談社学術文庫に「蛇」と「山の神」というタイトルの本がありました。

「読書メーター」というWebサイトを見てみると、どちらの本も読んだ人の感想がズラッと並んでいます。

中には論理が飛躍しすぎとか、陰陽五行や易のことをよく知らないので理解できないところがある、などの感想がちらほら。

会員の出欠をとるためのいい方法がなくて困っている団体は結構あると思います

昨日は、来週ASK アクティブシニア交流会さんの役員会で、「楽々談話室」のデモをさせていただくというお話をしました。

短い時間ですので、今回のバージョンアップの目玉である、使いやすくなった出欠アンケート機能のデモだけで終わると思います。

みなさんにアプリをアップデートしてもらって、実際に「発言」ボタンから「出席」、「欠席」をチャットしてもらう時間も必要ですし。

しかしその前に、なぜ出欠アンケートが必要なのかちゃんとお伝えしようと思っています。

先日ブログに、ある団体から「出欠アンケートをとるためのいいツールを探している」と相談されたことを書きました。

実はこれ、ASKさんにも当てはまっていて、ASKさんの今のイベント受け付けフォームは、利用者の方にとっては結構敷居が高い気がするのです。役員の方はあまり意識されていないと思うのですが。

ASKさんは、毎月の交流会とビジネス研究会の告知にメルマガを発行されているのですが、約一割の送信エラーが返ってきます。

メルアドの記入ミスや受信拒否など、いろいろな理由があるのでしょう。

それに会員の方にお話を聞くと、みなさんプロバイダーから貰ったメルアド以外に、Gmailや携帯キャリアから貰ったものなど、複数持たれています。

来週の楽々談話室のデモで部屋の移動と出欠アンケートを理解してもらいたいです

昨日は、弊社チャットアプリ「楽々談話室」のバージョンアップのお話をしました。

今、ASK アクティブシニア交流会の役員の方々に使っていただいているのですが、昨日も役員の方から、私の担当しているパソコン・スマホ勉強会について質問のチャットがありました。

ただ困った問題があって、以前役員会で15分ほど時間をいただいて「楽々談話室」をデモしたとき、みなさんに部屋の移動を試してもらったんですね。

あとで分かったのですが、ほとんどの方が、そのとき移動した部屋からデフォルトのメインの部屋に戻っていない。

先程の質問のチャットも、そのとき移動した部屋でやり取りしました。

確かに、ユーザーインターフェースにOSのコンポーネントを使っているので、分かりにくいところがあります。

その反省もあって、今回のバージョンアップで部屋の移動がしやすいユーザーインターフェースを自作しました。

しかしそのインターフェースも、使ってもらえなければ徒労に終わります。

でも役員の方たちの気持ちも分かるんですよね。

「わざわざ新しいアプリを覚えるエネルギーがあったら他のことに使いたい。」私が役員だったら、そう思っても不思議ではありません。

楽々談話室がバージョンアップして出欠アンケート機能が使いやすくなりました

弊社のチャットアプリ「楽々談話室」の新しいバージョンが、Google PlayストアとApple App Storeでダウンロードできるようになりました。

このバージョンから、所属するグループ別にチャットができる場所を「ルーム」という名称から「部屋」に変更しています。

今使っていただいているシニアの方々が、どうも「ルーム」という名称にピンときていないようだったからです。

それに部屋を移動する際のユーザーインターフェースを、AndroidとiOSのOSが提供するコンポーネントから独自のものに変更しました。

これもシニアの方々の操作を直接見て、ちょっとやりづらそうだったからです。

決定する際に「Done」を押すような操作は、やっぱり慣れている人じゃないと難しいかな。

そしてこのバージョンの目玉は出欠アンケート機能の強化。これが今回のバージョンアップを行った主な目的です。

出欠アンケート機能というのは、管理者が「出欠アンケート」ボタンから、例えば「来月の遠足に出席しますか?」とチャットしたとき、利用者がワンタッチ文章入力機能の「発言」ボタンにある「出席」、「欠席」を使って回答すれば、その回答をCSVファイルで抽出してくれるというものです。

機械音痴の親戚を見てパソコンをやり始めて苦労していた頃を思い出しました

私の近しい親戚で、さっきいっていたことと違うことをいう人がいて、ビックリさせられるときがあります。

高齢なので忘れっぽくなっているというのはあるのですが、若い頃からそうなので、やっぱりその人は思い付きでいってるんですね。

家電が思い通りに動かないときも機械のせいにしたり。操作が間違っているだけなんですが。

退職する前の仕事をしていたときは、そういう言動は控えていたとは思うのですが、親戚の前ではたがが外れるんだと思います。

誰でもそうでしょうが、子供の頃は思い付きで発言内容を変えたり、思い通りにならないことにすぐ腹を立てたりしていたはずです。

みんな成長するに従って、そうしないように学習して行くわけで。

そういいながら自分は学習して来たんだろうか・・・。今でも子供の頃と同じだったら、アプリ開発のディレクションをしていても誰も話を聞いてくれなくなるでしょうし、仕事も来なくなると思うので、そんなに話をコロコロ変えていることはないと思うのですが。

思い返してみると、パソコンを触り始めてから考え方がだいぶ変わった気がします。

パソコンは逐一命令してあげないと、思い通りに動いてくれません。

人の資質のパターン化は仕事のマーケティングにも役に立つかもしれません

昨日は吉野裕子さんの民俗学の本の話から、易との関連性でユングの話になり、私が面白いと感じているところを同じように感じている人はいるのだろうか、という話になりました。

「嫌われる勇気」がベストセラーになってから、アドラーがちょっとしたブームになったのに比べ、ユングはあまり話題にならないように感じますし。

吉野さんの駆使される陰陽五行には、人の資質を分類する手法もありますので、それを使えばユングに共感する資質を持つ人の特徴もパターン化できるような気がします。

実際、意識しているかどうかは人それぞれですが、自分が興味を持っている「人物」の傾向は、人によって驚くほど違います。

例えばサッカー部で汗を流している学生さんや、社会人でもサッカーが人生の一部になっている人は、日頃からプロのサッカー選手たちに目が行くと思います。

これは極端な例でしたが、私がいっているのはそれから先があって、同じプロサッカー選手に目が行くにしても、人によってぜんぜん違うタイプの選手を無意識に意識しているということなんです。

一般的な社会人であれば、日頃からいろいろな人物に目が行くと思います。

集合的無意識などに共感する人は陰陽五行で人の資質をパターン化できそうです

ここ数日、吉野裕子さんの本のことを書いています。

祭りや風習など、いわれがよく分からないものを、陰陽五行や易を用いることで謎を解き明かして行くのがとても面白いんですね。

この面白さは、私の中では、小松和彦さんの民俗学や若桑みどりさんのイコノロジーと通じるものを感じます。

象徴を読み解くというのでしょうか。

小松さんの本に、山姥の昔話をユングの普遍的無意識(集合的無意識)をもとに解説されている箇所があるんですが、河合隼雄さんの一連の昔話の本を興味深く読んだ私としては、吉野さんの本に同じ思いを抱くのは自然なことなんだろうなと思います。

ユングは易と共時性の関係を研究していたわけですし。

ただ最近思うのですが、私が面白いと感じるところを、同じように面白いと感じる人はどのくらいいるのでしょうか。

数年前に岸見一郎/古賀史健共著「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)がベストセラーになってから、アドラーに関する本が結構出版されました。

一方で、ユングに関する新刊はあまり見かけないような気がします。

心理学がそれほど売れるジャンルではないせいかもしれませんし、アドラーのヒットも異例なことだったのかもしれませんが。

易や陰陽五行の原理をもとにした民俗学の方々による意見交換を楽しみたいです

昨日は民俗学者の吉野裕子さんの本を、とても面白く読んでいることを書きました。

陰陽五行や易、九星の知識をもとに、いわれがはっきりしないお正月の風習などを、あざやかに読み解かれて行きます。

しかし、このような知識は今では学校で習うこともありませんし、よほど興味がある人じゃなければ自ら進んで学ぶことはないように思います。

その辺りのことは吉野さんも相当意識されていたようで、その原因と現状を、「吉野裕子全集」(人文書院)第6巻、「陰陽五行と童児祭祀」の序で次のように述べられています。

「つまり原因は、私どもの祖先達がその生活の基準として千年以上に亙り遵守して来た中国哲学が、明治を境に迷信として却けられ、日本の知性によって受け入れられなかったことにあるからである。 (中略) しかし、中国古代哲学である「易」及びそれから発展した「陰陽五行思想」に限っていえば、これほどかつての日本人にとって重要であり、祭政・軍事・医学・農業・占術等、あらゆる学術文化の規準となっていた原理が、ものの見事に捨て去られた例は、他に求められないのではないだろうか。十数年来、ひとりこの原理の導入によって日本の祭り・民俗の見直しに努めて来たつもりであるが、本書もまたその復権への一助となることを心から願うものである。」

そうなんですね。