陰陽五行や易を学ぶほど吉野裕子さんの本は面白くなるかもしれません

ここ数日、陰陽五行に関する本を読んでいることを書いています。

今日は吉野裕子著「陰陽五行と日本の民俗」(人文書院)を読んでいました。

今まで民俗学で謎とされていたことなどが、吉野さんによってあざやかに読み解かれて行きます。

例えば、千葉県の香取神社例祭は泥祭りと呼ばれ、利根川の氾濫を抑えるために行われているといわれています。

そのお祭りですが、池の中に入って神輿を担ぐ青年たちに向かって、子どもたちが泥を投げつけるというもの。

吉野さんは、この行為を易によって解釈されています。

青年=中男は坎(かん)卦。この卦には水の意味も含まれています。

子供=小男は艮(ごん)卦。この卦には山=土の意味も含まれています。

五行の関係でいえば土剋水(どこくすい)。つまり、土で川の氾濫を抑えるということですね。

この他にも、お祭りの時期やご神体も陰陽五行に当てはめて考察されています。

面白いですよね。

何だか推理小説を読んでいるようなスリルがあります。

しかし一方で、日頃から十干や十二支に親しんでいたり易の知識があったりしなければ、謎を読み解いて行く面白さが伝わらないんじゃないかと思いました。

人の性格の違いを陰陽五行ははっきりと分類してくれます

ここ数日、ブログに中村璋八著「五行大義」(明徳出版社)などの陰陽五行に関する本を読んでいることを書いています。

学生の頃から、生まれた干支の陰陽五行に当てはめて人の性格や運気を読み解く東洋占術が好きで、もう少し理論を深く学んでみたいと思ったんですね。

そんな折、知人がある人に結構きついことをいわれたようで、かなり落ち込んでいました。

なのでいろいろと話を聞いてあげて、そういう性格の人もいるからしょうがないよというような話をしてみました。

私もそうなのですが、その知人は気にしい。人のことを気にしすぎる性格です。

人と喋るとき気を使っているのを感じます。

私はその知人ほどではないのですが、それなりに気を使いますし、子供の頃はそれが普通だと思っていました。

でも中にはストレートな物言いをする同級生などがいて、年齢が上がって行くにつれて、いろいろな人がいることが分かってくるじゃないですか。

そういう性格の違いを、陰陽五行ははっきりと分類してくれるんですね。

知人にきついことをいった人はマイペース人間というか、我が道を行くタイプなんじゃないでしょうか。そんなに悪気があっていったんじゃないと思うのですが。

いつか心の拠り所を探している人に参考になるものを提供できればと考えています

普通に生活していても、精神的にどんよりしてしまうできごとに遭遇してしまいます。

今日もプライベートでそのようなことがあって、仕事に集中できなくて困ってしまいました。

こういうときに、これをやれば心が晴れるというものがあればいいのですが、そんな都合のいいものはありません。

私だけかもしれませんが、これが私が五十数年生きてきて分かったことです。

しかし、必要以上に心が落ち込むのを防ぐことができそうなものは、いくつか見つかりました。

それは今までブログに書いてきたように、唯識仏教であったり、易経であったり、陰陽五行であったりします。

いずれも千年以上の歴史を持つためか、数年学んだだけではまだ全貌さえつかめない感じです。

先日ブログで、根本幸夫・根井養智共著「陰陽五行説―その発生と展開」(薬業時報社)のことを書いたとき、「陰陽五行説は、陰陽説と五行説が結合したものであるが、中医学も含めて、すべての漢方医学の基礎である。」という文章をご紹介しました。

陰陽五行といえばスピリチュアルと捉えられている方も多いと思いますが、多くの人が利用する漢方薬を含む東洋医学の理論的支柱でもあるわけで、今まで通り精神的な拠り所として学んで行く想いを強くしました。

性格などを読み解く理論は解釈することが面白いので楽しみながら読めると思います

一昨日、陰陽五行のことを学びたくて根本幸夫・根井養智共著「陰陽五行説―その発生と展開」(薬業時報社)を買ったことを書きました。

実はこれを買う前に、中村璋八著「五行大義」(明徳出版社)と吉野裕子著「陰陽五行と日本の民俗」(人文書院)という本も買って、少しずつ読み進めています。

学生の頃から、生まれた干支の陰陽五行に当てはめて、人の性格や運気を読み解く四柱推命や算命学のような東洋占術にとても興味がありました。

今でこそHSP(Highly Sensitive Person)のような敏感な人をカテゴライズすることばがありますが、子供の頃から神経症ぎみで悩んでいたこともあり、生き辛さの理由を人の性格を分類する理論に求めていたんですね。

マーカス・バッキンガム、ドナルド・O・クリフトン共著「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」(日本経済新聞出版社)のストレングス・ファインダーはもちろんやりましたし、エニアグラムとかユングのタイプ論、MBTIもやりました。

それらは自分の性格の傾向を知るのに大いに役立ちましたし、性格を出してしばらくの間は、自分の行動や物事の受け止め方などが理論通りだと感心するのですが、数カ月経つと忘れてしまいます。

1万時間の法則の1万時間に近づくためにはいつも意識し続けるしかないですね

先日のお盆の期間に、休みを利用して今後の仕事の方向性を考えていることを書きました。

主にITの仕事と並行して前々から新しくやりたいと思っていること。今でも時間があれば、そのことを考えています。

何をやるかは自分の中である程度固まってきているので、あとはどこかの時点で、小さく始めて反応を見て行くことになると思います。

とはいうものの今やっている仕事があるので、実際に動くのはまだ先になりそうです。

ITの仕事は学生アルバイトの頃からやっていることで、アルバイトの内容はゲームのSE作りでした。

SEが作れるようになったのは、作曲をしたりFM音源のシンセサイザーの音作りをやりたくて、YAMAHAのMSXパソコンを買ったのがきっかけです。

アルバイトを始めてから、作った音をゲームに組み込むためにコンパイルをするようになったり、スクリプトを書くようになったりして、パソコンのことを覚えて行きました。

なので、パソコンを使った仕事をやっているといえるようになるまでは、何年もかかっているんですね。

ただ1万時間の法則ではないんですが、仕事としてやり始めれば一日中それに取り組むことになるので、必然的にそういえるようになります。

東洋医学に携わる方の陰陽五行に対する定義にちょっと感動してしまいました

陰陽五行をちゃんと学びたくて、根本幸夫・根井養智共著「陰陽五行説―その発生と展開」(薬業時報社)を注文しました。

この本は東洋医学を学ばれる方にとってはとても有名な本のようで、インターネットで検索してみると鍼灸などの先生がお薦めされています。

しかしこのような本でさえ、ブログに書いてきたようにAmazonに在庫がないんですよね。買う人が限られているからでしょうか。なので古本を購入しました。

今日届いたので前書きを読んでみたのですが、ちょっと驚きました。

以下の書き出しから始まります。

「陰陽五行説は、陰陽説と五行説が結合したものであるが、中医学も含めて、すべての漢方医学の基礎である。」

「中医学」とは、昔から中国で行われてきた伝統的な医学を指すもののようです。

この書き出しに続いて、漢方医学の聖典といわれる書物について言及されていますが、それらにも陰陽五行説が採用されていることが書かれています。

そして以下に続きます。

平和な日常に緊急事態が起きたとき適切な行動が取れるか考えてしまいました

今日あまり寝てなくて午前中の打ち合わせに行ったので、とても眠くて、帰りの地下鉄で最初から寝る体制に入りました。

帰宅時間前だったので車内は空いていました。

ウツラウツラしていたら、いきなりけたたましい音が。

非常ボタンというのでしょうか。誰かがそれを押したようです。

びっくりして社内を見回したのですが、何かが起きたふうでもなくいつもの静けさです。

地下鉄七隈線は車両が短いので、人が倒れでもしていたらざわついているはずです。

「非常ボタンが押されたので次の駅で止まります」というようなアナウンスがあり、次の駅で停車。職員の方が「気分の悪い方はいらっしゃいませんか」と叫びながら各車両を回っていました。

結局何ごともなかったようで、程なく発車しました。

私が東京に住んでいた頃の話ですが、電車に乗っていたとき、私の目の前で人が気絶して倒れたことがあります。

たまたま私が降りる駅に停車する直前だったので、停車してすぐに運転士さんのところへ行って状況を伝えました。

運転士さんと一緒に戻ってみると、倒れた人はホームのベンチに座って職員の方と何か話しているようです。

相当酔っていたようで、それで一瞬気を失ったみたいでした。

この年になって初めてネットで買うのが難しい商品があることを知りました

親の普段着をインターネットで試し買いしています。

以前は親が直接、天神のデパートや商店街に行って購入していました。

しかし最近はあまり遠出しなくなったので、しばらく近所のスーパーで物色していたのですが、昔買っていたような服がないらしいんですね。

私も協力して、ユニクロや無印良品でTシャツを買ってあげたのですが、どうも感じが違う。

買い物などをしているシニアの方の普段着を見てみると、確かにユニクロや無印良品のTシャツとは全然違います。

というわけで楽天市場などで検索してみました。

すると、親が着ているような服がズラーっと表示されます。

家の中ではもんぺとTシャツがくつろげるそうなので、それらを買おうと思うのですが、同じような商品が多すぎてどれを選んでいいのか分からない・・・。

とりあえず、涼しい素材でゆったりサイズというのを注文してみました。

昨日もんぺが来たので開けてみると、あらビックリ。手触りがゴワゴワしています。

商品の説明をよく読んでみると、あえてこのような織り方をすることで涼しく感じるのだとか。なるほど。

井筒俊彦さんと司馬遼太郎さんの対談は一冊の本にして欲しいくらいです

昨日、注文していた井筒俊彦さんの「コスモスとアンチコスモス」(岩波文庫)が来たので、しばらくの間読んでしまったことを書きました。

巻末に司馬遼太郎さんとの対談も載っていたので、珍しい組み合わせだなと思って、そちらも読んでしまいました。

司馬さんといえば数え切れないほど多くの小説や紀行文を残されていますが、私が読んだのは「梟の城」や「坂の上の雲」の最初の何巻か、「街道をゆく」の何巻か・・・。何を読んだかはっきり覚えていません。

それでも膨大な知識と経験をもとに書かれている司馬さんの文章はとても面白くて、一旦読み始めると時間を忘れて読んでいた記憶があります。

例えば、街道をゆくシリーズの「肥前の諸街道」(朝日文庫)の虹の松原を紹介されているところは、本来は二里続くことから二里の松原という名称だったのが、武士より町人の文化が優勢だったところから虹の松原という洒落た名称になった、というようなことが書かれていました。

子供の頃から何度も通っているのに、こんな感動的な話があったなんてびっくりした記憶があります。

そんな司馬さんが河合隼雄さんを愛読されているということで、ユングのことを井筒さんに質問されているのですが、無意識の話ならばと井筒さんは唯識についての解説を始められます。

井筒俊彦さんの単行本が文庫本になったことに今更ながら感動してしまいました

一昨日、井筒俊彦さんの「コスモスとアンチコスモス」が岩波文庫から出ていたので注文したことを書きました。

単行本の頃から第一章の「事事無礙・理理無礙―存在解体のあと」を読みたかったのですが、古書しかなかったのでためらっていたんですね。それが今年文庫本になっていたのでした。

今日来たのでちょっと目を通していたら、やっぱり面白くて、第一章の第一部を読んでしまいました。

しかしなぜ文庫本が出たんでしょう。

このタイトル以外に「神秘哲学」と「意味の深みへ」も文庫化されています。どれも随分前の単行本ですよね。

今年は井筒さんの何か節目の年だったりするのでしょうか。ざっと調べてもそれらしい情報は見当たらなかったのですが。

井筒さんくらい有名だと、一定の読者は見込めるのでしょう。

どちらにしろ、岩波書店さんにはありがたいなーと思っています。

先日ブログに書きましたが、最近欲しい本が古書しかなくて、とても値段が上がっていて困ることがあります。

以前は主にベストセラーや新聞、雑誌でオススメされた本を買っていたので、そんなに困ることはなかったのですが、一、二年ほど前から読みたい作家さんが決まってきて、その方の過去の作品を読もうと思っても在庫がないことがあるんですね。