ユングが易を利用していたように易に心理療法を利用してもいいような気がします

昨日はユングの「心理療法の実践」(みすず書房)の中で、ユングが医師を前に講演をした章についてお話しました。

この章は「医学と心理療法の間に存在する、病理に関する見解の違い」について書かれています。例えば次のようなことです。

「心理療法家であれば誰しも、もしも何かができるのならば、意識的にせよ無意識的にせよ理論から離れて、時にはその人が持つ理論の中にはまったく存在しないあらゆる手段をとる場合があるはずです。」

これを読んで、ユング派の人たちが易を利用していたというのも分かる気がする、とも書きました。

私は心理療法家ではありませんが、ユングや河合隼雄さんの心理療法に関する本を読むのが好きです。

そんなことを考えていたら、逆に私が易占をやるとき、心理療法のアイデアを利用してもいいのではないかと思い付きました。

銭天牛著「すぐに役立つ銭流「易経」」(棋苑図書)には「易者の中には、失せ物が得意とか、株が得意とかいう風に、得意の分野が決まっている人がいますが、それはイメージの活動する分野の特性を示しています。」とあります。

易は、よく経営者の方が経営に関する吉凶を尋ねるときに使われている、みたいなことを聞きます。

一方で、占い師への依頼で一番多いのは、やっぱり恋愛や結婚のことではないでしょうか。

私はそのどちらにも関心はありません。

このブログで、マインドフルネスや仏教のことについて書いているように、精神的に安定して生活していけるような方法や情報に興味があります。

ユング派の人たちが、心理療法の診断で易を利用していたように、易に心理療法のアイデアを利用してもいいのではないかと思っています。