マインドフルネスと禅の違い

ここ数日、マインドフルネスや坐禅のお話をしていますが、私自身、その違いがよく分かっていませんでした。

先日、松山大耕さんという禅僧の方が、マインドフルネスと禅の違いを、分かりやすくお話しになっていらっしゃいました。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50060

マインドフルネスも禅も、やり方も心や体に与える効果も同じかもしれないが、マインドフルネスはゲイン=効果を求め、禅は求めないと説明されています。

では、禅は何を求めるのかというのは、詳しくは先のリンクを見ていただきたいのですが、お釈迦様に倣って修行を積み、悟りを得、その経験を世のために使っていくこと、というようなことを仰っています。

この方は、妙心寺退蔵院の副住職とのことで、このお寺は臨済宗のようです。

私は仏教関連の文庫や新書を数冊持っていて、その中の数冊には、臨済宗の廓庵(かくあん)禅師の描かれたことで有名な十牛図の説明があります。

この図は、悟りにいたる心を十段階で表したものといわれています。

松山さんの仰っていることは、この十牛図のことなんじゃないかと思いました。

長い修行を経て悟りを得ても、最後は人の世に立ち帰り、苦しんでいる人に手を差し伸べる、ということのようです。

私は自分の心を落ち着かせようとしてやっていますので、坐禅ではなくマインドフルネスなのだと思います。

てっきり牛を探す一段階目に入っていると思っていたのですが、入り口が間違っていたようです。