オフィスの仕事や印刷屋さんの仕事が最初に激変したように思います

先日も書きましたが、私は大学の卒論を手書きで清書するのが面倒なので、ローンを組んでNEC-9801を買いました。

その結果、内容は手書きでもワープロでも酷いことには変わりありませんが、時間は大幅に短縮できたと思っています。

同じ目的でパソコンを買っていた同級生はあまりいなかったと思いますが、会社に入ったときからパソコンのワープロで資料を書いていたように記憶していますから、オフィスでは普通に使われていたのだと思います。

ゲームを開発していた部署なので、IT機器の導入は早い方だとは思いますが。

しかし当時、会社に出入りしていたデザイナーさんや印刷屋さんは、ゲームのパッケージやマニュアルを版下や青焼きで持ってきていました。

まだMacの時代ではなかったんですね。

カラーは色見本を見ながら確認するのですが、思っていた色と違っていたり、版ズレを起こしていてやりなおしになると、費用がかさむので、課長がよく怒っていたものです。

私が独立して、知り合いのデザイナーさんの事務所に席を借りたのが1996年くらいですが、その頃になると、彼らは普通にMacを使っていました。

私がいたゲーム業界は、当時はまだ生まれて間もない頃で、これからどうなるか分からないくらい規模も小さかったように思います。

それに比べれば、デザイナーさんや印刷屋さんが紙を使って昔から行っていた作業が、いつの間にかすっかりMacに置き換わっていたのですから、私にはかなり衝撃的なできごとでした。