先日パソコンの自作についての記事で、Windows 95のときは、パソコンの音楽ソフトで演奏するために、サウンドボードという音源を挿す必要があったことをお話しました。
当時のパソコンは事務機器のイメージが強く、今のようにエンターテインメントの要素はあまりなかったように思います。
サウンドボードは「サウンドブラスター」という製品が有名でした。
NEC PC-9801時代からのデファクトスタンダードで、1万円台で購入でき、それなりにいい音で再生できました。
1990年あたりからMIDIという規格が普及してきたのですが、その規格に沿って作成された音楽データは、その規格に対応した音源であれば同じように演奏してくれます。
サウンドブラスターは、MIDI規格のインターフェースも備えていたので、それを介して電子楽器を接続することができました。
YAMAHA DX7にもMIDI端子が付いていたので、接続することができたんですよ。
そのような状況でしたので、楽器メーカーも、MIDIインターフェースに接続して音楽データを演奏させるための音源を発売します。
ROLANDのSCシリーズとYAMAHAのMUシリーズが有名です。
ROLANDはSC55という製品が最初で、MIDI規格を独自に拡張したGS規格の音源を搭載していました。
当時私は、ゲーム開発会社で楽譜作成ソフトを担当していましたので、ROLANDさんの新しい音源の発表会があるというので見に行きました。
確か、「バンクという概念があって、それを使ってMIDI規格にはない楽器音色を割り当てる」というような説明だったと思います。
あとは静かな発表会だったような・・・実はあまり記憶に残っていません。スミマセン。
しかし、この音源がDTMの世界でスタンダードになるんですよね。
その後、YAMAHAのMUシリーズと競い合うようにして、次々と新製品が発売されて行きました。