CDは奇跡的に残っていますが規格の意味はなくなるかもしれません

音に関するハードウェアについて、何回かに分けて書いてきました。

カセットテープやLPレコードは今でも販売されていますが、さすがにこれらをメインに音楽を聴いている人は、それほど多くはないと思います。

オーディオCDは、1980年代後半には購入していた記憶がありますので、とても長く残っている規格ではないでしょうか。

今でもオーディオメーカーのDENONやマランツから、CDプレーヤーの新製品が発売されていますので、CDをメインに音楽を聴いている人は多いと思います。

DVDやブルーレイのプレーヤーでもCDは再生できますので、MDのように聴けなくなることは当分なさそうです。

しかし、以前よりCDに取って代わろうとする規格はいくつかあって、一時期iTunesのダウンロード販売で音楽を聴いている人が増えたと思っていたら、最近は定額制のストリーミングサービスで聴く人が増えているらしいですね。

それでは、主流はストリーミングになるのかといえば、そうなのかもしれないけれど、規格というものは、もうどうでもよくなって行くように感じています。

私は古楽が好きでよくCDを買っているのですが、数年前から、バッハ全集のような60枚組み、100枚組みのボックスを見かけるようになりました。

CD1枚に換算すると、150円もしない価格で購入できるものもあります。

バブルの頃、アバドのマーラーを4千円出して買っていたのは何だったんだろうという感じですが、それでもやっぱり、いい音楽が安く聴けるのはうれしいです。

今は娯楽も増え、音楽に対する相対的な価値が下がったということなんだと思います。

これからも、音楽を聴くために必要な値段は下がって行くのでしょうし、VR(バーチャルリアリティ)のような娯楽も増えて行くと思います。

それに伴い、音楽を聴くための、機器の規格を気にすることもなくなって行くのかもしれません。