往年のスターが表紙になる洋楽雑誌というジャンルは珍しいと思います

私はクルマも好きだったので、子供の頃からたまに自動車雑誌を買っていました。

洋楽雑誌との大きな違いは、購読者数の多そうなメジャーな自動車雑誌は、昔のクルマを載せる割合が少ないということです。

自動車会社がスポンサーについていて、読者に新車を買ってもらわなければならないからでしょう。

しかしクルマの場合は、好きな人の絶対数が多いので、旧いクルマが好きな人向けに、レストア雑誌や旧車雑誌などのジャンルが存在しています。

クルマの歴史は、ガソリンが燃料のものでさえ100年以上ありますから、旧車マニアが多いとはいっても、編集者は的を絞りにくいでしょうね。

私の母の弟、叔父はちょうど団塊の世代なのですが、私が小学生の頃、「サーキットの狼」を一緒に読んでいたときのことです。

登場人物の一人、隼人ピーターソンが「ユーたちは日本の名車を知らないのかい?」みたいな台詞をいったとき、私が叔父に「何だか分かる?」と聞いたら、即座に「2000GTだろ」と答えていました。

マニアじゃない人にも憧れのクルマがあったようですから、当時のモータリゼーションの浸透はすごかったんだなと思います。

そう考えてみると、GT-RやS30型のZなんて、驚くほど旧車好きの定番でいる期間が長いです。

そんな定番の旧車でも、表紙になるのは旧車専門雑誌においてではないでしょうか。

やはり昨日お話したように、洋楽雑誌は珍しいジャンルのような気がします。

若いミュージシャンの情報が多数掲載されている雑誌の表紙が、1970年代から活躍しているミュージシャンだったりするのですから。