大病や怪我をされた方に比べたら、私の鼻炎なんて可愛いものです。
そして自分でも、ハンデを抱えているとは意識していなかったと思います。
とはいうものの、授業中鼻水が垂れないように集中していたら授業が終わっていたとか、鼻水と口呼吸が恥ずかしくて人目を避ける、というような生活が続いていましたので、今にして思えば、性格にもかなり影響を与えたでしょうし、人生もちょっと変わってしまったかもしれません。
これまで、私の鼻炎の経験だけを語ってきましたが、他にも人からは正常に見えて、本人は困っていたり、症状に気を取られていたりして、日常生活に支障を来たしている人は、たくさんいると思います。
朝礼でよく青い顔をして倒れていた同級生も、貧血なのかもしれないしそうでないかもしれませんが、本人しか知らない辛い病気を抱えていたのかもしれません。
一方で、日常生活で支障はないものの、手術の痕があった同級生は、先輩から柔軟体操を免除されていました。
このように外から確認できるものや、確認できなくてもよく知られたもの、例えば昨日お話した喘息や、今は心の病気として認知されているウツなどは、周りの人も本人も、それを意識しますよね。
ところが、鼻炎とか貧血とか腹痛とか、子供の自分はそれにとても悩まされていたのだけれど、周りも本人も「正常」だと思っていた場合、なぜか引っ込み思案だとか、ある行為がスムーズにできないとか、自分でも何故そうなったのか不思議に思うことがあるんじゃないでしょうか。
そういうものを含めて、それがその人の性格であったり人生である、ということであれば、確かにそうなのでしょう。
ですので、最初に書いたように、年を取ってきて季節や気候に敏感になってきたということは、それによって今後、どのように性格や人生が変わって行くのか、ちょっと興味を持っていたりするのです。