「2.メンタルヘルスケアの基本的考え方」には、加えて四つの留意事項がまとめられています。
1.心の健康問題の特性
心の健康問題を抱える労働者に対して、健康問題以外の観点から評価が行われる傾向が強い、心の健康問題自体についての誤解や偏見等がある、という二つの問題を指摘しています。
2.労働者の個人情報の保護への配慮
健康情報を含む労働者の個人情報の保護、及び労働者の意思の尊重に留意することの重要性を指摘しています。
3.人事労務管理との関係
労働者の心の健康は、職場配置、人事異動、職場の組織等に大きな影響を受けるため、人事労務管理と連携する必要性を指摘しています。
4.家庭・個人生活等の職場以外の問題
心の健康問題は、家庭・個人生活等の職場外のストレス要因の影響を受けている場合も多い、と指摘しています。
3.衛生委員会等における調査審議
メンタルヘルスケアの推進に当たっては、心の健康問題に適切に対処するために、労使、産業医、衛生管理者等で構成される衛生委員会等を活用することが効果的である、と書かれています。
50人未満の事業所では、自社内に産業医や衛生管理者を確保できているところは少ないでしょうね。
その場合は、昨日お話したように地域産業保健センターに相談することになるのだと思います。
また、ストレスチェック制度に関する調査審議とメンタルヘルスケアに関する調査審議を、関連付けて行うことが望ましい、と書かれています。