自分のことを振り返ってみたのですが、私は社会人になって以降ゲームのソフト制作に携わっていて、やっぱり自分が担当したソフトはヒットして欲しい、世の中に広まって欲しい、と考えていました。
その意味では、昨日お話したように、自分の価値観は「レガシー=遺すもの」や「表彰」ということなのでしょう。
書いていて思い出したのですが、就職して何年か経って、久しぶりに幼馴染たちと会ったことがありました。
たまたま家電量販店の前を通りかかり、ゲームソフト売り場で自分が担当したソフトを発見して、「これヒットしたんだ」と伝えたとき、「そういうモノづくりの価値観もあるね」というような意味のことをいわれました。
そのときは自分のやっている仕事のことを話していて、お互いの仕事を肯定的に捉えていたと思います。
その記憶から考えてみても、自分の価値観は確かに38分の1でしかない、ということなのでしょう。
実は、この「達成する力」という本のことを思い出したのは、先日書いたジャズバンドを見たからなんですね。
プロとして活動されているので、当然ですが演奏がものすごく上手い。曲もいい。
しかしジャズというジャンルは、老若男女が日頃から親しんでいる、とはちょっといえないですよね。
とんでもなく上手い人たちが、たくさんいるジャンルなんでしょうが・・・。
そんな彼らを支えている情熱は何なのだろうと、単純に疑問に思ったわけです。
私は中学生のとき、ミュージシャンになりたくてギターを買ってもらって、すぐに才能のなさに気付いた人間ですので、ものすごく上手い才能を持った方たちの気持ちや、その方たちの歩む人生を知る由もありません。
そんなときに、「達成する力」のような、人間の持つ価値観の種類のリストというのは参考になるんですね。