ダダは第一次世界大戦当時の芸術運動だということを知りませんでした

以前、若桑みどり著「マニエリスム芸術論」のことを書きました。

16世紀の宗教改革や大航海時代、人々の価値観が大きく変化していた頃の文化です。

パラダイムシフトが起きれば、人々の心に影響を与えるわけで、それが文化に反映されるのは当然だと思います。

私はマニエリスムという言葉を知りませんでしたので、知らないことがたくさんあるなと思ったり、歴史というのは面白いなと思ったり、このような文化は他にもあるのだろうなと思ったり、多くのことを考えさせられました。

そのときは、日本でも同じように文化のエポックがあったんだろうな、と思って調べてみました。

日本独自の文化といえば、やっぱり茶の湯やわび・さびのようで、当時の社会の出来事は応仁の乱にあたるようでした。

一度面白いなと感動したら、そのことを意識してしまいます。

積読していた亀山郁夫著「ロシア・アヴァンギャルド」も読み始めたことを書きましたが、それをきっかけに、ダダイズムが20世紀初め、第一次世界対戦の時代だったことを知りました。

学生の頃、たまに美術館に行ったり美術雑誌を買ったりしていたときは、アンリ・ルソーやエルンストのような、ダダやシュルレアリスムの作家のものが中心だったと記憶しています。

ですのでこの事実を知ったときは、ああそうなんだと感慨深く思いましたし、やはり社会情勢の影響は大きいなと妙に納得しました。

当時は時代背景などにまったく興味がなく、ただ絵が面白いというだけで買っていたんですね。