ニューロダイバーシティ=脳の多様性という考え方があるようですね

先日インターネットを見ていたら、京都大学教授の正高信男さんという方が書かれた「自閉症者が人類社会に「不可欠」である理由 ~実は障害ではない!」という記事を見つけました。

そこで、ニューロダイバーシティ=脳の多様性という概念を知りました。

自閉症のような方の特徴は、技術や文化の発展に寄与するものであって、人間の多様性の一形態であるということのようです。

記事の中で、「社会的周縁に存在し、自然界のなかで自分たちがどう生きていくかに思いをめぐらす人物と、集団・社会内で互いの利益を調整し、どう上手くやっていくかに思いをめぐらす人物がいる」というような例を挙げて、いわゆる多数派(後者)とそうでない人(前者)との違いを説明されています。

この概念とともにもう一つ面白いと思ったのは、そのような特徴を持った人たちが、世の東西を問わず、封建制の崩壊以降、定住することをせず遊芸人として移動する生活を始めたというくだりです。

私は室町時代の遊芸人、または遊芸民と呼ばれる人々に興味を持っていたのですが、ニューロダイバーシティという文脈で説明できるんですね。そういう意味では西洋でも同じなわけです。

インターネットでちょっと調べてみたところ、面白い本がいろいろありそうなので、そのうち読んでみようと思います。

記事にもありましたが、社会環境というのは必然的に多数派の人たちに都合よく作られて行くので、少数派の人たちにとっては居心地の悪い場面も多い、というのも定住民と離れて生活するようになった理由の一つなのでしょう。

HSP(Highly Sensitive Person)について書かれた本にも、これと同じような説明がありました。