1970年代は純粋に音楽を聴いていたような気がします

昨日書いたように、1970年代初めから中頃までの洋楽のヒット曲を見ていると、何か健全で屈折していない曲が多かったような気がします。

それ以降の曲にそれが感じられないのは、私の思い込みもあるでしょうが、時代背景も影響していると思います。

日本では高度経済成長時代も終わって、オイルショックなどで停滞感を感じていたんじゃないでしょうか。

確かに1970年代に入ってしばらくは、三波春夫さんが歌う大阪万博のテーマソング、「世界の国からこんにちは」の屈託のない明るさが日本中に満ちていたような気がします。

今でもはっきり憶えていますが、1976、7年にセックス・ピストルズが出てきて、洋楽にあまり関心のない同級生にバンド名を伝えたら、過激なバンド名にびっくりしていました。

当時の自分でさえ、他の音楽とはあまりに異質だと感じていました。

イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」も同じくらいの時期だったようですね。

音楽もとても魅力的ですが、歌詞も相当にミステリアスだったようで、この曲のWikipediaを見てもその複雑さがうかがえます。

ラジオでガンガンかかっていましたから、当然のようにLPを買いました。

ジャケットがとても印象的でした。

1980年代になると、MTVのように音楽と映像が結びついて行きましたし、媒体もLPからCDに移行して行きました。

今思い返してみると、1970年代は映像も身近にありませんでしたから、LPジャケットをジーッと見ながら音楽を聴いていることが多かったように思います。