いつの間にか変わっていても気づかないのは興味のない分野なんですね

今では信じられないかもしれませんが、私の実家の住宅地に引っ越してきた当初は、トイレは汲み取り式でした。

定期的にバキュームカーが回ってきていました。

いつ水洗に変わったのか記憶にありません。

それほど昔のことなんだと思います。

そういえば、テレビのアンテナも各家庭の屋根に設置されていました。

屋根に設置されていない家に遊びに行ったとき、その家の方はチャンネルを替えるごとに、手でテレビの上に置かれている小さなアンテナの方向を変えながら見ていました。

当時、そういう光景は普通だったと思います。

それがいつの間にか、住宅地共用のアンテナケーブルが各家庭に引かれたのですが、いつ引かれたかも記憶にありません。

まだ子供だったということもあるのでしょうが、漫画やテレビ番組の内容や、ステレオのカセットテープなど、自分が興味のあるものは小さな変化でも見逃さないのに、生活が変わるような大きなインフラの変化は見逃してしまうんですね。

当然、親たちの世代はこのような変化に喜んでいたと思います。

今の私にとっては、ちょっとした日用品でさえネットショッピングで購入できたり、休日でもコンビニのATMでお金を下ろせたり、地下鉄で渋滞にはまらなくなったので天神に着く時間が正確に読めたり、という変化は最初からありがたかったです。

このようなことは、私が子供であればほとんど興味なかったんじゃないでしょうか。

そう考えてみると、毎日漫画やゲームに夢中でいられる子供たちが、少しうらやましくも思います。