コンピューターの歴史を遡っていたらルルスの術に行き当たりました

先日より、コンピューターの基礎である二進法を作ったライプニッツへの興味から、ふと思い出してはインターネットで情報を集めています。

「そんなことより、ライプニッツの著作物を読み込んでモナドのことなどを理解せいっ」て思いますが、私にとっては業務に差し支えるほど難しくて頭を使うので、無理せず少しずつ読み進めているところです。

ライプニッツには、どんな思想もアルファベット26文字の組み合わせで表現できるように、基本的な概念を組み合わせることで、無数の概念を作り出すことができるはずだと考え、「結合法論」という著作を著したそうです。

その考えがのちに、十進法で掛け算や割り算などができる計算機や、二進法の計算機の発明に繋がることになります。

ちなみにこの「結合法論」には基となるアイデアがあって、それが13世紀の思想家、ライムンドゥス・ルルス(ラモン・リュイ)のルルスの術と呼ばれるものらしいのです。

この人は、哲学者、宣教師、作家などいろいろな肩書きを持っているようですが、後世には魔術師のような扱いを受けていた時期もあるらしい。

東京大学大学院情報学環教授の西垣通さんという方は、このルルス、ライプニッツの普遍記号学が20世紀のコンピューターに至る流れを指摘されています。

しかも西垣通さんは、ルルスに光を当てた「1492年のマリア」(講談社)という小説まで書かれているそう。

なんと!

これは読まないわけには行きません。

さっそくAmazonで調べてみたところ、もう在庫はないもよう。中古本を注文しました。