口ぐせでよくない習慣が直りかけているようです

私が小学生の頃は高度成長時代の終わりの方で、一所懸命働けば豊かになれるとみんなが信じていた時代でした。

確かに仕事もたくさんあったようですし、右肩上がり経済が続くとほとんどの人が思っていたようですから、ローンを組んでマイホームを購入するのもそれほど特別なことではなかったようです。

年金制度も、今のように先行きが見えないなんてこともないので、将来に対してそう不安になることもありません。

そんな世の中であれば、仕事は残業をすればするだけ給料も増えます。

頑張れば頑張るだけ豊かになれる、少々体調が悪くても根性で何とかする、というような意識が日本人の中にあったようです。

アニメでさえ「巨人の星」や「アタックNo.1」などの根性ものがもてはやされていましたから、子供ながらにそれは感じていました。

私は30歳過ぎて体を壊すまで、そのような意識を持っていました。

逆に、頑張っていないときは不安を覚えるような気持ちさえありました。

独立して体を壊すまでの期間が、最も「さあ、頑張るぞ」という気持ちで過ごしていたと思います。

体を壊してからはそれまでの生き方をずいぶん反省しましたし、右肩上がりの経済も終わりを告げ世の中も変わりました。

今では中野信子さんの「努力不要論」(フォレスト出版)のようなタイトルの本までありますよね。

しかし、物心ついてから30歳過ぎるまでに染み付いた考え方は、そう簡単には変わりません。

その考え方の一つに「頑張らなきゃ」が含まれていたんですね。

ですので、5年以上前からだと思うのですが、「頑張らない頑張らない・・・」という口ぐせを意識するようになりました。

今では「頑張らなきゃ」という言葉が、口をついて出てくることはなくなったように思います。