元気に活躍されるシニアの情報にプレッシャーを感じる方もいらっしゃるかもしれません

最近、メディアは人生100年時代の到来で年金はどうなる、働き方はどうなる、という情報で溢れています。

私の記憶では、バブルが崩壊して10年経った頃でも、終身雇用、年功序列の仕組みは色濃く残っていたように感じます。

年金がもらえないかもしれないなんて、真剣に捉えている人はそんなにいなかったのではないでしょうか。

今は若い人向けの情報も、会社の平均寿命は人間の寿命よりずっと短いので、転職を経験するのは当たり前、というような内容のものも見受けられます。

若い人たちはそのような心構えで社会人人生を送って行くのでしょうが、私の年代は一生ひとつの会社で勤め上げるという意識で就職する人がほとんどだったでしょうから、定年を意識する年になっていきなり「人生100年。退職後の30年、40年をどう過ごす?」なんていわれても困ってしまいます。

30代で独立した私でも、「そんなことをいわれても」と思っているくらいですから。

そんな風潮を反映してかどうか分かりませんが、ここ数年、メディアで元気に活躍するシニアの情報が増えたように思います。

以前には80歳でエベレストに登頂した三浦雄一郎さんや、最近では82歳のiOSプログラマー若宮正子さんなど。

挑戦するのに遅すぎるということはない、生涯現役、などのメッセージを聞くと、その反対に「いつまで頑張らなければならないんだろう」というプレッシャーを感じてしまいます。

そんな中、昨日ご紹介した「70歳になったら・・・」という郡山さんのコラムを読んだのですね。

77歳の現役ビジネスマンの方が、ご自分の実感をもとに語られる言葉に、スーパーシニアにならなくてもいい、いやそもそもスーパーシニアにはなれないと分かってホッとしたというお話でした。