新しい音楽を楽しむといってもいろいろな考え方があると思いました

昨日ご紹介した「人々が新しい音楽を発掘する努力をやめる」年齢のような調査は、調査対象の人たちの傾向によっても大きく変わると思います。

高校を卒業するかしないかくらいの時期だったと記憶しているのですが、一度だけ行った中学の同窓会で、やんちゃしていた同級生たちが、「音楽は演歌だな」としみじみいっていたのには驚きました。

当時はYMOのようなテクノミュージックも流行っていて、まだまだ聴いてみたい音楽はたくさんあると思っていましたので。

ただ一方で、私の周りの親の世代で音楽が好きな人はほとんどいませんでしたし、その人たちがテレビで「いいね」といいながら聴いている音楽はほとんどが演歌でしたから、自分も将来はそうなるのかなと思ったりもしました。

以前ブログで、ビートルズばかり聴いている中学校の同級生のことを書きましたが、彼は音楽が大好きなわけです。

30代前半で独立したとき、一緒に仕事をしていた人も音楽が好きで、仕事中いつもBGMをかけていましたが、かける音楽はほとんど同じアーティストでした。

このような人たちは、最初から新しい音楽を発掘する努力をするタイプではないような気がします。

ちなみに、このような努力をするタイプであろうが、一人(一組)のアーティストだけを好きであろうが、音楽を楽しんでいるのであればどちらでもいいと思います。

大学の頃、クラシック音楽を鑑賞するクラブに入っていたのですが、そこにはとんでもなく詳しい人たちがいました。

鑑賞していたのは主にバロックからロマン派までで、現代音楽の話は少ししていましたが、バロックより前の話はほとんどしていなかったと思います。

この人たちの「新しい音楽を発掘する努力」は、有名な作曲家の知られていない作品か、同じ曲の違う指揮者/演奏家(オーケストラ)に対してということになると思います。LPやCDになっていない曲は鑑賞できないですし・・・。

一口に「新しい音楽を発掘する努力」といっても、切り口によってずいぶん違うものだな、と書いていて思いました。