私にとって平成は社会の仕組みが変わるといわれ続けて変わらなかった三十年でした

今さらですが平成元年は1989年なんですね。

まだバブルが弾ける前で、私は二十代後半。この頃から三十歳くらいまでが、人生の中で一番仕事をしていた時期でした。

このあと、「このまま一生会社に居続けていいのか」と思い悩んだ末に独立することになるので、平成が始まってから五年ほどの間が人生のターニングポイントだったように思います。

バブルの崩壊は1991年といわれているようですが、その辺りから昭和も終わって時代が変わる、終身雇用や年功序列なども終わる、といわれていたように思います。

ITの世界もPC-9801からDOS/Vパソコンに変わる、MS-DOSからWIndowsに変わる、パソコン通信が当たり前の時代になる、・・・。

このような世の中の変化も、独立の決断を後押ししたように思います。

実際にインターネットが普及したり、携帯電話もiモードやJavaを使ったゲームなどができるようになったりと、確かにIT技術はどんどん進化して行ったのですが、終身雇用や年功序列のような社会の仕組みはほとんど変わらなかったように感じます。

2008年にはリーマンショックのような経済的に大きな事件もあり、私のような小さな会社は大きな影響を受けました。

そんな中でも、大きな会社はびくともしないように感じられたわけです。

バブルが崩壊したあとに独立するきっかけにもなった「社会の仕組みが変わる」というのはいつ?と疑問を持ち続けた平成の三十年間だったと思います。

ここ数年、多くの会社が副業を認めだしたりして、やっと社会が変わり始めたのかなという矢先に元号が変わります。

私にとっての平成はそんな時代でした。