心王、心所を中心とした心の構造を理解するところから始めようと思っています

竹村牧男著「唯識の探究―「唯識三十頌」を読む」(春秋社)を読み終わりました。

インターネット上にある一般の方の書評などには、入門書とか中級のレベルというように書かれていますが、私には上級レベルでした。なかなかに難しい。

最初から何度か読み返すつもりでいたのですが、こりゃ相当読み返さなければ「理解した」までには行き着かないだろうな。

これより前に読んだ「「成唯識論」を読む」(春秋社)がとても分かりやすかったので、同じ著者のものをということで読み始めたのです。

その意味では、この方の説明の文章は私にはとてもしっくりきますし、私が唯識で一番関心を持っている深層心理分析、五十一の心所の解説は私が持っている本の中で最も詳しいので、手に入れてよかったです。

今まで私が読んでいた唯識の解説書は、世親の唯識三十頌を護法が注釈した成唯識論をもとにしたものが多かったと思いますが、「「唯識三十頌」を読む」というタイトル通り、護法以外の解釈も紹介されています。

唯識に関連する本は十冊ほど読んできたのですが、太田久紀著「「唯識」の読み方」(大法輪閣)と上記二冊を読んで、唯識思想の全体の構成は理解できました(あくまで「全体の構成」についてで、唯識思想を理解できたわけではありません)。

今後は岡野守也さんの本を含め、面白かった本を読んで行こうと思っていますが、当面どういうところを目指すのかなと考えることがあります。

易経については、岡本吏郎さんの「ビジネスパーソンのための易経入門」(朝日新書)に書かれていた「まずは占ってみることでそのメカニズムを理解する方が馴染む」という言葉通り、毎日「今日はどのような日になるでしょうか」と占いつつ、解説書で卦と爻を確認することを続けています。

仏教の修行の目的は悟りを開くことですが、私はとてもそこを目指すことはできません。

まずは心王、心所を中心とした唯識が解き明かした心の構造をできるだけ理解して、そこから目指すところを考えようと思っています。