4、50年後に世の中がどうなっているかは分からないものだと思いました

この梅雨の時期に大雨が続くと、土砂災害や河川の氾濫が心配になります。

うちは幸い平地で近くに大きな川もありませんが、丘陵地に家がある親戚もいますので、何かと気になります。

今回のような豪雨のニュースがあると、親はその親戚のことを心配して「あのときもう少し平野に家を建てればよかったのに」といいます。

しかしうちもその親戚も家を買ったのはずいぶん昔、高度経済成長時代です。

私はまだ小学校に上る前でしたが、当時の時代の雰囲気はよく覚えています。

私が生まれたときの家は小さな市営住宅でしたが、何年かして公団のアパートに引っ越しました。

そして小学校に入学する頃に買ったのが今の家です。

あとになって聞いたのが、当時この場所はとても田舎で(今でも田舎ですが)不便かもしれないが、頭金もとても安かったので思い切って買ったとのこと。

みんな同じことを思ったのでしょう、たくさん応募があったので抽選だったとのこと。

当時は日本人全員の給料は上がっていたし、全国で同じようなことが起きていたと思います。

人口も増え続けていました。私が通った小学校は児童が1500人くらいいたんじゃないでしょうか。

今のような少子高齢化になるなんて、誰も夢にも思わなかった思います。

そんな時代に、冒頭で書いたように「もう少し平野に建てればよかった」という発想はとても浮かばなかったんじゃないでしょうか。

その時代の雰囲気に影響されてしまうのは仕方のないことだと思います。

今だって、AIで将来仕事がなくなるかもしれないのでどうするとか、人生100年時代になると定年後の長い時間をどうするとか、不安を煽る情報が溢れていて、多くの人が影響を受けているように感じます。

でも実際にどうなるかは、なってみないと分かりませんよね。

これから4、50年も経てば、「あのとき○○すればよかったのに」なんて話があちこちで聞かれるんだろうなと思います。