人の心を癒やしたりすることが必要な仕事であれば読む価値はあると思います

今日、注文していた河合隼雄さんの「カウンセリングの実際」(岩波現代文庫)が届いたので、またまた仕事の合間に読んでいました。

まだ少ししか読んでいませんが、カウンセリングの現場を知ることができてとても興味深いです。

例えばカウンセリングの方法の一つである、カウンセリングを受けるクライエントさんの話をただ聴くという行為。それによって、本人自ら問題を解決して行くくだりは、ちょっと感動してしまいました。

それにカウンセラーさんの行為の一つひとつが、いかに多くの危うい結果をもたらすか。読んでいてとても恐ろしくなります。

私はカウンセラーさんには向いていないなと思います。

その一方で今やっているITの講師にも、将来やりたいと考えている仕事にも、参考になることはたくさんあります。

そのためにこの本を買ったわけですし。

それに一般の人が買うような、カウンセリングが出来るようになる教科書や参考書のようなものは、売られていないですよね。

心はとても複雑なので、専門の教育を受けていない人が気軽にできるものではないからだと思います。

そういう意味では、この本は河合隼雄さんという方が解説するカウンセリングとは何かというお話以外に、カウンセリングを通しての人の心の解説でもあると感じています。

自分の仕事が、少しでも人の心を癒やしたり回復させたりするようなことが必要なのであれば、読んでおいた方がいいなと思いました。