自分の中にこれ以上小さな石を流し込まないようにしようと考えていました

先日、自分のライフワークのようなものが見えてきたので、そのジャンルの本を読み返したり買ったりしたいが、部屋が読まない本や使わないモノで溢れているので、処分して行きたいというお話をしました。

先日新しい本を数冊買ったので、本棚を空けるため読まない本を探そうとしたのですが、もう読みそうにない本ばかりあります。

十年、二十年前に買ったビジネス書や小説などは、そのときはぜひ読みたいと思ったのでしょうが、今となってはもう興味のないものが多いです。

三十代に入って体を壊して以来、それまでの生活を反省して、今後のヒントになりそうな本を片っ端から探していたことがよく分かります。

そんなことを考えているうちにふと思い出したのが、大学の教授が学生たちの前で石の入った壺を見せるという有名な話。インターネットでよく見かけます。

もう入らないと思っている学生たちの前で、その隙間に小さな石を入れ、さらにその隙間に砂を入れ、最後に水を入れる。

学生たちが「努力をすれば、予定を詰め込むことができるという教訓では」と考えていると、教授は「大きな石を先に入れなければ、二度とそれが入る余地はなくなる」といったという話。

「大きな石とは、君たちにとっていちばん大事なものだ」と。

この話を読んだとき、自分にとって大きな石って何だろうと考えたのですが、恥ずかしながらよく分かりませんでした。

それがこの年になって、おぼろげながら見えてきたんですね。

もう私の中に、大きな石の入る余地はあまり残っていないでしょうが、読まない本を整理しながら、これ以上小さな石を流し込まないようにしようと考えていました。