ある人物や考え方の一部に興味を持つことは継続して学ぶために必要だと思います

最近ブログに書いていますが、民俗学者の吉野裕子さんや河合隼雄さんの心理療法論に見事にハマってしまいました。

河合さんは昔から好きで、「無意識の構造」(中公新書)や「コンプレックス」(岩波新書)のような有名な本は読んでいたつもりです。

ところが最近「カウンセリングの実際」(岩波現代文庫)を読んであまりに面白かったものですから、このシリーズの「<心理療法>コレクション」や、ユングの「心理療法論」(みすず書房)と「心理療法の実践」(同)を揃えてしまいました。

陰陽五行や易も以前から興味があって調べていたのですが、吉野さんの「陰陽五行と日本の民俗」(人文書院)を読んで、今まで謎とされていた風習に陰陽五行や易を当てはめて紐解いて行く手法がとても面白く、そのあと全集を三巻買ってしまいました。

河合さんであれば、ユングが提唱した分析心理学に沿った、さまざまなテーマについて書かれた本がありますね。夢や昔話の分析やタイプ論など。

その中で例えばタイプ論に興味を持った人は、MBTI性格診断の研究の道に進んだりするかもしれません。

つまりユングや河合さんが好きだといっても、いくつものテーマがあるので、そのいずれかに興味を持つことが、より深く継続して学ぶための第一歩になるんじゃないかと思います。

私は前々から唯識仏教にも興味があるのですが、特に心所の仕組みが面白くてそこを中心に学んでいます。

唯識は表層の意識や、深層意識の末那識(まなしき)と阿頼耶識(あらやしき)を心王と呼び、その心王に付随して働く五十一種類の心の動きを心所と呼びます。

唯識は心王、心所以外にも、世界の在り方や修行の行程などを詳しく説明してあり、どれもが大切な教えですので、その内の一つに興味があるといったら怒られてしまいそうです。

ただそれが興味を持つきっかけになり、継続して学んで行くためのモチベーションになるのならば、大目に見てもらえないかなと言い訳がましいことを考えているところです。