今まで無駄なモノや先走ってモノを買ってしまうのは、自分の場合は不安からくる行為だと思っていました。
しかし子供の頃を思い返してみると、例えばデパートのおもちゃ売り場に行ったときに、ミニカーが欲しくなって親にせがんで買ってもらったのは、不安からくる行為とはいえない気がします。
今思えばそのときは、ミニカーがあれば、おもちゃ売り場で感じるワクワク感が家に帰っても持続するような期待感を持ったのではないでしょうか。
ところが家に帰って遊んでみると、ワクワクするのは最初の数時間だけで、そのあとはいつもの日常に戻ってしまいます。
プラモデルなんかもっと分かりやすい。
雑誌やテレビで、大人の人が精密なプラモデルを作っているところを見たりするわけです。
そのときは、なんて楽しそうな生活なんだろう、みたいなことを感じたんじゃないかと思うんです。
ところがこれも、プラモデルを買ってワクワクするのは最初の数時間だけで、小さなパーツを切り離しては接着剤で接着する淡々とした作業に飽きてしまうんですね。
そうこうしているうちに、おもちゃを買う年齢は卒業します。
それに代わって、買うモノが参考書やレコードや本なんかになるんですね。
この場合、潜在的な買う動機が「ワクワク」の他に「不安」が加わってくるんじゃないかと思います。
町内では「◯◯君や◯◯ちゃんが秀才らしい」みたいな優劣がつき、日々親に勉強しなさいといわれる、思春期特有の不安定な心理状態になる、・・・。モノを買うことで物事がうまく行くと考えたり、心の隙間が埋まるんじゃないかと考えたりしていたんじゃないでしょうか。
それが今に繋がっているんじゃないかと思います。
無駄なモノや先走ってモノを買ってしまう癖を直したいと思っています。
そのためには理由を明確にしなければ思い、ちょっと考えてみたのでした。