今日は易の底知れない一面を垣間見た日でした

今日は再び定方昭夫著「「易」心理学入門―易・ユング・共時性―」(柏樹社)の方に戻って読んでいました。

やることがいろいろあって読書三昧というわけにもいかず、すき間読書になってしまいます。悩ましいものです。

「第三章 ユング心理学と易」に印象的な易占の例が載っていました。

「「繋辞伝」が「象」の重要性を指摘しているにもかかわらず、卦を「象徴」として読む見方が余り一般的でなく、卦・爻辞に流れやすいことについては前にも述べたが、ここでは卦を「象徴」と見立てた名占ともいうべきものを紹介しておく。」

以下、加藤大岳さんという方の占例が記載されているのですが、この方は定方さんが師事したい思っていた著名な易者さんとのこと。

占例のあとに次のような感想を述べられています。

「卦・爻辞等を一言も引用することなく算木における陰陽の爻の動きのみで全て判断し、それが正鵠を射るということに驚きを禁じえないものがある。 (中略) さて右のような名占をはじめに紹介してしまうと、余りの易の奥深さに圧倒されてしまって、とてもの事に六本の棒の変わり様のうちに、あれだけのことを読み込むのはとてもとても、という読者も多いことと思う。」

・・・確かに私にはとても無理です。

私が卦・爻辞を引用しないで象徴のみで易占をしても、あさっての方を向いて終わるのが落ちです。

定方さんが挙げられている加藤さんの本を調べてみると、確かに名著といわれているようですが、加藤さんの以外にも著名な易者さんの本があるようです。

う〜ん、こっちの世界はもうちょっと調べてみないと、下手に首を突っ込むととんでもないことになりそうです。

今日は易の底知れない一面を垣間見た日でした。