プラユキさんの心理療法がお坊さんのように感じなかった理由が分かりました

昨日ブログに、プラユキ・ナラテボーさんがカウンセリング的なことをやるとき、夢分析をされることもあるということを書きました。

また、「苦しまなくて、いいんだよ。」(Evolving)という本で「これからの仏教」を語る際、「影の統合」という心理学用語を使っていらっしゃいます。

そしてその二つがユングに関係しているように思える、ということをブログに書きました。

今日、藤田一照さんとの対談「仏教サイコロジー」(サンガ)を読んでいたら、次のような箇所がありました。

藤田 「今お聞きしたような夢の捉え方は、プラユキさん独特のものですか。西洋の深層心理学とか、夢分析の理論とかも勉強されていますか。」

プラユキ 「たしかにユングやフロイトも読んできました。それから河合隼雄さんの本は、かなり読みましたね。そうした学びの中で得た知見も援用しながら、自己流でやっています。」

・・・そうでしたか。

十日ほど前に、ブログに「ユング派の河合隼雄さんの心理療法と通じるところもあるようなので、こちらの方にも注目して読み進めてみたい」と書いたのですが、やはり河合さんのアプローチを参考にされていたんですね。

藤田さんは禅の方で、プラユキさんはテーラワーダの方。どちらも、伝統的に夢を扱うことはないとおっしゃいます。

ですので、夢を積極的に利用しようとするお二方のほうが特別のようです。

私がプラユキさんの心理療法の実例を読んでいて、テーラワーダの方のように感じなかったのは、もっといえばお坊さんのようにさえ感じなかったのは、このような理由があったんですね。