この本で多くの方が、私も含めて、怒りに対応できればいいなと思います

先日ブログに、ティク・ナット・ハンさんの「怒り(心の炎の静め方)」(サンガ)を買ったことを書きました。

この本は、Amazonの書評などを見ると基本的に好評なのですが、ティク・ナット・ハンさん独特の詩的な語り口で書かれているので、戸惑っている方も多そうです。

確かに怒りを鎮める本にありがちな、人間の脳の性質など、医学的、科学的な根拠を元に書かれている本ではないので、本当にここに書かれている仏教的なエピソードを真似るだけで、本当に怒りが静まるのか疑問に思われる方もいそうです。

このブログで何度か紹介しているのですが、私にはティク・ナット・ハンさんの「ブッダの〈気づき〉の瞑想」と「ブッダの〈呼吸〉の瞑想」(共に野草社)という本に書かれている、「息を吸いながら○○、息を吐きながら○○」などと唱える呼吸の瞑想が、驚くほど効果がありました。

そのような経験をせずに冒頭の本を読んでも、内容に共感しにくかっただろうなと思います。

確かにところどころに呼吸の瞑想や歩く瞑想が出てきますが、実践したことがなければ、ましてや効果を実感したことがなければピンと来ないと思います。

と、ここまで書いてきて言うのも何ですが、私は今まで「怒らない○○」だの「イライラを解消する○○」だの「嫌な気持ちを○○」だのといった本を何冊も読んできました。

それでもまた同じような効果を期待する本を買うということは、今まで読んできた本は効果がなかったということなのでしょう。

「怒り(心の炎の静め方)」のレビューの数が多いのは、私と同じような人がたくさんいるということなのかもしれません。

この本を手にした方が、私もそうですが、「効果があった」と実感できればいいですよね。