大ヒット曲を持つミュージシャンや歌手の方のコンサートでは、観客はそのヒット曲を期待しますよね。
ヒットしている最中ならば本人も誇らしいでしょうし、やっていて気持ちいいと思います。
でもそれが何年も何十年も続くとなると、やっぱり飽きるのは当然だと思います。
ところが観客からすれば、初めてコンサートに来たという人も多いでしょうから、その人たちは大ヒット曲を今か今かと待ちわびています。
書いていて思い出したのですが、ポール・サイモンの「グレイスランド」がヒットして、コンサートで来日したときのことです。
私の親戚が、昔のサイモン&ガーファンクルのファンだったので、誘われて一緒に行きました。
私は昔のサイモン&ガーファンクルの曲も、当時の「グレイスランド」の曲も大好きだったので、コンサートを楽しめました。
しかしその親戚は、自分のよく知らない、しかもサイモン&ガーファンクルの音楽とは似ても似つかない「グレイスランド」からの曲ばかりが続いて、かなり戸惑っていました。
以前、シルク・ドゥ・ソレイユに出演していた方のブログを拝見したことがあります。
この方によると、辞めていく出演者が結構いるのだそうです。
彼らこそ「好き」を職業にした、私を含め大多数の普通の人から見たら、夢を実現した人たちですよね。
でも、その「好き」を毎日、何年も繰り返したら、やはり飽きるんだそうです。
今までそういう話を聞いてきたので、もし才能があったとしても、私には一生ミュージシャンでいることは無理だろうな、と思ったわけです。