私が今まで好きになったものを考えてみると、小学生のときスーパーカーブームと少し重なってクルマが好きになり、中学生のとき洋楽ブームが重なって音楽が好きになり、大学生のときパソコンの最初の普及期が重なってコンピューターが好きになりました。
そして今でも、それらの「好き」は続いています。
しかしもし仮に、クルマの雑誌など、メディア方面に就職していたとしても、毎年発表される膨大な車種を取材して、情報を発信し続けられるかといえば、私の飽きっぽい性格では無理じゃないかと思ってしまいます。
音楽も同じです。
私の知り合いに、大手レコード会社の洋楽部に行った人がいるのですが、毎日自社の商品の音楽漬けになっていました。
それを聞いて私には無理だと思いました。
ただ、クルマや音楽は、ドップリ漬かってないとはいえ40年も好きでいられているので、「好き」を複数組み合わせることができれば、その分、飽きずに続けられるのかもしれません。
職業によっては、「好き」が複数組み合わさっているものもあるのではないかと思います。
野村克也元監督がある本の中で、今70歳代だが野球には飽きない、毎日新しい発見がある、というようなことを仰られていました。
監督の視点からすれば、ピッチャーのことを考え、キャッチャーのことを考え、内野手、外野手のことを考え、バッターのことを考え、コーチのことを考え、球団のことを考え、・・・。考える要素が山のようにあるのでしょう。
私の単なる想像なのですが、ピッチャーのことを考え続け、飽きたらバッターのことを考える、・・・というようなことを続ける限り、飽きはこないのかもしれません。
そんなことを自分に当てはめて考えてみるのですが、なかなかいい組み合わせは見つかりません。