小泉文夫さんの本に出てくる鼻笛であれば一人マインドフルネスができるかもしれません

昨日は、好きな楽器を弾いているときは心が癒されるが、仕事場でそれをやれば音がうるさくて周りに迷惑をかけるというお話をしました。

理想をいえば、頭の中で好きな楽器を演奏できればいいんですよね。

少なくとも私には、頭の中でリアルな楽器音を響かせることはできません。

プロの演奏家の方はそのようなことができるのでしょうか。

頭の中でバイオリンの音を響かせて、その音色でウットリすることができれば理想的ですよね。

それならばということで、片手で持てるくらいの、小型で音の小さな楽器であればいいのかな、とたまに考えることがあります。

ハーモニカやオカリナなどはその候補に挙がると思います。

しかしどんなに意識して音を出しても、周りの人には聞こえてしまいますよね。

私は、YAMAHAのQY20というポータブルの電子楽器を持っていて、今でもたまにフレーズやコードの確認に使っています。

ヘッドホンなので音は周りに聞こえないのですが、電子音で抑揚も付けられないので、音色にウットリするということはありません。

昨日もご紹介した、小泉文夫さんの「音のなかの文化」(青土社)に、首狩り族の鼻笛というものが紹介されています。

鼻の穴の片方の鼻息で鳴らす笛で、ポォーッと微かな音で鳴るらしい。

別のページで紹介されている、フィリピンのイゴロト族の鼻笛になると、人には聞こえないくらいの音量。死んだ人とか、自分とのコミュニケーションのためのもの、と説明されています。

このような楽器であれば、どこに持って行っても、一人マインドフルネスの空間が作り出せるかもしれません。