ここまでお話してくると、cocotamaさんが目指してきたものは、利用する人がいかに躊躇することなく気軽に使える仕組みを作るか、に尽きると思います。
「グチってメ~る」のところでお話ししましたが、cocotamaさんのサービスは、カウンセリングが必要になる前に世間話をしてこまめにストレスを発散してもらうこと、人と会いたくないとか会っているところを知人に見られたくないなどの心理的な垣根を取り払うこと、の二点を強く意識されています。
「グチって掲示板」も「グチってチャット」も、その点を満足させるようなサービスに育って行けばいいなと思っています。
実際に「ここたまサポートひろば」を利用する社員や学生は、ユーザーアカウントに個人が特定できる情報を登録する必要はありません。
管理責任者である佐々木社長がデータを辿って行けば、チャットをした人はどの企業や学校に所属しているかだけは分かりますが、逆に言えばそれだけしか分かりません。誰が発言したかは分からないのです。
これが、企業や学校で契約するサービスのメリットです。個人で契約する有料サービスになると、どうしても個人情報が必要になってしまいます。
企業や学校には、必要に応じて「このような傾向がある」というような情報だけをお伝えし、チャットの発言内容などの具体的なことは公表しません。
http://cocotama.com/corporate/mensup.html
cocotamaスタッフさんに至っては、チャットしている相手がどこの企業や学校に所属しているのかさえも分かりません。
この手のサービスは個人情報がバレる、という心理的な壁があるために発言しづらかった人に取っては、最も理想的なサービスの一つと言えるのではないかと思います。