昨日はよくないと思っている習慣が、口ぐせによってなおりかけていることを書きました。
もちろん、子供の頃から染み付いた意識はそうそう変わるものではありませんし、持って生まれた性格もあると思います。
今でもつい必要以上に頑張ってしまったり、根性で何とかなると思ってしまったりすることは、相変わらずです。
ただ「頑張らない頑張らない・・・」という口ぐせがあるおかげて、ふとわれに返って客観的に見つめようとする姿勢だけは身に付いたように思います。
このようなお話をすると、なおしたいことは何でも口ぐせにすればいいのでは、となりそうですが、そういうことでもないように思います。
私の場合はパニック障害を発症して本当に苦しんだので、自分を追い込むような働き方をしたくない想いは切実で、この口ぐせはすぐに定着したように記憶しています。
この他にもいろいろな口ぐせを試しましたが、今ではほとんど覚えていません。
以前「過敏で傷つきやすい人たち」(幻冬舎新書)という本の中で、著者の岡田尊司さんが安全基地を持つことを薦めていらっしゃったことを受けて、自分なりに考えてみたことを書きました。
そのときに考えた安全基地が、今でも自分の中でいい感じで機能していると感じています。
今回、口ぐせのことを書きながらそのことを思い出したのですが、そもそも安全基地というのは自分の辛いと感じている状態を緩和するために設定する機能です。
この安全基地を口にしやすい形で口ぐせにすることで、自分の辛いと感じている状態から早く抜け出せるんじゃないかと考えています。
精神的に辛い症状を経験した人じゃないと、なかなかこのお話は理解できないかもしれませんが、自分なりにいい思い付きだと思ったので、ここに書いてみました。