箕輪隆素著「艱難を裂く、決断の書「易経」」(幻冬舎)という本を読んでいます。
易の本を紹介されている方のブログを見ていたら、この本を推薦されていたので購入してみました。
以前、本田濟著「易」(朝日選書)をご紹介しましたが、64卦384爻の解説を二回ほど読んでますます興味がわいてきましたので、もう少し違う角度から、かつもう少し初心者に分かりやすい本はないか探していたところでした。
まだ半分くらいしか読んでいませんが、易についてのエピソードがものすごく詳しく書かれていて、何よりほとんどの漢字にルビが振ってあります。
さらに、企業出版という形式を採られている幻冬舎メディアコンサルティングさんが発行されているせいか、560ページを超える大著なのに1,800円+税というお買い得さです。
私のような易の初心者にはとてもお薦めです。
ただ注意していただきたいのは、私は初心者ですので内容についての評価はできません。
著者は長年公立高校に務められた方で、易経の本も書かれている濱久雄さんの「易経講座」の生徒さんでもいらっしゃるので、内容はしっかりしたものだと思います。
私のように、金谷治著「易の話」(講談社学術文庫)のような読み物で易に興味を持ち、前掲の本田濟さんの本や高田眞治・後藤基巳著「易経(上・下)」(岩波文庫)のような解説書を読んだけれども、64卦384爻について詳しくてもう少し分かりやすい本がないか探している方には、とてもいいのではないかと思います。
この漢字はこのような読み方をし、このような意味があるのか、という驚きがあると思います。
易経に興味があって、しかも384爻を読み物として読む方はあまりいないでしょうから仕方のないことかもしれませんが、インターネットに紹介されている記事があまりないようでしたので書いてみました。