昨日は就職氷河期世代の人から見た、バブル入社組の人たちのIT職場環境の捉え方が面白い、ということを書きました。
インターネットを見ていると、オフィスにパソコンが本格的に普及して行ったのはWindows 95以降という意見が多いようです。
私の場合は独立する前も後もIT関連業界にいたということもあり、このような意見を持たれる業界の方とは環境が違うと思います。
ブログに何度か書いていますが、私は手書きで卒論を書くと清書するのが面倒くさそうという理由で、当時発売されて間もないNEC PC-9801VM2とドットインパクトプリンターをローンで買いました。
買ったら買ったでゲームをする時間の方が長くなってしまったのですが、パソコンに慣れていたおかげか、ゲーム開発会社でアルバイトをする機会に恵まれました。
アルバイトをするようになると、プログラマーさんやグラフィックの方がパソコンを使うのは当然ですが、社員の方も普通にパソコンを使って仕事をされていました。
当時のプログラマーさんは、シャープのMZ-80というマイコンでプログラミングを覚えた、とおっしゃっていた記憶があります。
アルバイトからそのままその会社に就職して仕事をするようになっても、社内ではPC-9801と一太郎やロータス1-2-3を使っていましたので、実はつい最近まで日本中のオフィスも同じなんだろうなと思っていました。
ですので、パソコンが本格的に普及したのがWindows 95以降という意見に、ちょっと驚いたんですね。
ただ、当時いた会社のWindows 95以前の状況を思い返してみると、動くか動かないようなパソコンを使っていた人もいましたし、パソコン通信の回線も一つしかありませんでしたので、回線を使うときは順番待ちしていました。
パソコンやモデムの調子が悪いときは、プログラマーさんに助けを求めていました。
IT業界とは関係のないオフィスにプログラマーさんはいないですよね。
そう考えると、一人一台安定したパソコンが導入されて行くのは、確かにWindows 95以降のことなんだろうなと納得してしまいます。