45歳から新たな分野に進むのは難しい気がしてきました

以前、竹内繁樹著「量子コンピュータ 超並列計算のからくり」(ブルーバックス)を読んで、書いてある内容の半分くらい分かった気がすると書きました。

そんなこともあって、量子コンピュータ入門のお薦め本というサイトを見つけて調子に乗って、宮野健次郎、古澤明著「量子コンピュータ入門(第2版)」(日本評論社)という本を買ったのですが、読んでみて見事に撃沈してしまいました。

同じ入門書といっても、必要最低限の数式はあるけれども素人に分かるように書かれているものと、理系の学生さん向けに書かれているものの間には、明確な違いがあるんですね。

それもそのはず。この本の最終章の最後にこのように書かれています(以下、抜粋です)。

「本書を読んだ読者がその方向の研究を推し進め、IT社会の持続的発展と地球温暖化防止に貢献してくれたら、筆者冥利に尽きると思っている。」

私は数式がまったく分からないのですが、第2版が出るほど定評のある本だけあって、説明文だけ読んでも漠然と内容が分かるような気がしてくるのは、やはり良書なんだと思います。

何ヶ月もかかるでしょうが、最後まで読んでみようと思っています。

今回のことで、先日読んだ郡山史郎著「定年前後の「やってはいけない」」(青春新書インテリジェンス)を思い出しました。

そこには、45歳を超えると新しい技能の習得などが難しくなる、というようなことが書かれていたんですね。

そのときは45歳はいくらなんでも早すぎなのでは?と思ったのですが、量子コンピュータの技術者なんて、学生の頃から目指す道のようにも思います。

そう考えると、どのような分野の道でも45歳からでは遅すぎる気もしてきました。