新たな分野に進む45歳より上の人に教えたことを思い出しました

昨日は「量子コンピュータ入門(第2版)」という本を読んで、私には難しすぎて撃沈したというお話をしました。

そんな経験をして、少し前に読んだ「定年前後の「やってはいけない」」という本に書いてあった、「45歳を過ぎると、新しい能力はほとんど身につかない。」という考え方に納得したことも書きました。

この本の著者、郡山史郎さんは、それに続けて「だから再就職支援の一環で、50歳を過ぎた人に新しいスキルを習得させるのは間違いだと私は考えている。」と書かれているので、経験したことのない職種に手を出すことに対しておっしゃっているのだと思います。

私の場合はIT関連の仕事をしていますので、量子コンピュータが異なる職種というわけではないと思います。

若い頃から興味があることの延長線上にある知識を知りたかっただけです。本のレベルが高すぎただけで。

そう考えると、「再就職支援の一環」として何かを習得したい人は、新しいスキルなんて選ぶのかな?と疑問に感じたのですが、ふと思い出しました。

私がまさに就職支援の一環として、WEBクリエイター基礎講座の講師をしたときのことです。50代の方々もいらっしゃいました。

その方々は、就職というよりは自営の目的だったのでしょうが、HTMLやCSS、IllustratorやPhotoshopなどは、まったく経験したことのないスキルだとおっしゃっていたんですね。

教科書は手打ちでマークアップして行くものだったのですが、当時急速に普及していたWordPressについても、必要最低限のことをお伝えしました。

私は決められたカリキュラムをこなすのに精一杯だったのですが、いくら基礎とはいえ、半年間という期間ではちょっと無理があったなと思っています。

自分に取ってこれらのスキルは、恥ずかしい間違いを繰り返しながら、何年もかけて身に付けてきたことですから。