今の生活環境では坐禅や瞑想を続けるのは難しいのではないかと思います

昨日は、私の周りには、心を落ち着かせるために瞑想や坐禅のようなことをやっている人はいないようだ、ということを書きました。

私はやっと一日に3分程度、椅子に座って坐禅の真似事のようなことをする習慣がついたのですが、今まで何度も挫折してきました。

ストレス社会なので、メンタルヘルスケアとかアンガーマネジメントとかいわれて久しいですが、それらの対策の中には瞑想や坐禅が入っていることも多いです。

それにも関わらず、一人でやろうとすると続かないんですよね。

続かない理由は私が思うに、何かを考えることなしに数分間じっとしているという行為は、日常生活では寝るとき以外ほとんど経験しないため慣れていないということと、もしそれができたとしても、効果があったかどうかよく分からないからじゃないでしょうか。

私の場合はずいぶん昔、パニック障害で悩んでいた時期に、坐禅のやり方の本を買ってきて試したことがあります。

そのときは確かに心が落ち着いて効果はあると確信しました。

しかし心構えといい座り方といい呼吸法といい、なかなか難しくて、自分一人の意思で継続することはできませんでした。

効果があると確信した人間でさえこれです。

今は手が届くところにスマホや携帯ゲーム機があります。

数回やって効果があると確信できなかった人にとっては、ますます続けるのが難しい時代になったんじゃないかと思います。

以前にも書きましたが、私が上手く行った方法をご紹介しておきます。

心構えとしては、宝彩有菜さんの「始めよう。瞑想」(光文社知恵の森文庫)という本にあるように、頭の中でいろいろな考えが浮かんできても、「瞑想が終わってから考えよう」というように雑念を「棚上げ」します。

座り方としては、金嶽宗信さんの「心と体を整える朝坐禅」(だいわ文庫)という本にあるように、椅子に座る「椅子坐禅」で行います。

続かないという方は、無理のない自分にあったやり方を見つけていただきたいと思います。