初めてのことが起こるのが当たり前の世の中になってしまったのかもしれません

3日に発生した台風13号ですが、9日にかけて関東に近づき、それから北東に進む可能性が出てきたようですね。

昨日はどの方向に進むか予想が立てづらいというニュースを見て、前回の台風12号のように統計を取り始めて以降初めてのコースを取ったりすると、また毎日ヤキモキするなと心配していました。

このような自然現象だけでなく社会現象や特定の企業の活動によっても、過去の経験が通用しない世の中になってしまったようです。

ということを昨日書いてから、そのあとちょっと考え込んでしまいました。

確かに、過去の経験が通用しない初めてのことばかり起こっているような気がするのですが、ではそのたびにパニックになっているかというとそうではありません。

AIが普及すると仕事がなくなると聞いても、人生100年時代になると70代も働かなくてはならないかもしれないと聞いても、台風が統計を取り始めて以来初めてのコースを通って福岡を直撃すると聞いても、少し驚く程度です。

たぶんそれは、多くの人がある程度長い時間をかけて、何が起こるか分からない時代になってしまったことを学習してきたからなのでしょう。

例えば私にとってはバブルの崩壊なんて、物心付いたときから経済は右肩上がりをするものだという常識が覆った衝撃のできごとでした。

いくつかの震災も、多くの日本人の意識を変化させてきたと思います。

小さなスマホが地球の裏側の人とつながっているという事実は、ほとんどの人は意識しないと思いますが、潜在意識は大きく影響を受けているようにも思います。

初めてのことが起こる世の中は、それがもう当たり前のことなのだと、多くの人が認識しているのかもしれません。