昨日は最近気になっているAIと、以前より興味を持っていた心と運命の三つが、自分の中で一つのテーマとして結びついたことを書きました。
ここでいう「心」は仏教の深層心理学ともいわれている唯識、「運命」は人間の生き方について書かれている易経です。
最近さわり始めたシングルボードコンピュータのRaspberry Piが面白いと感じて、これでAIエンジンを動かしてみるとますます面白いだろうな、と想像していたときこのテーマを思いついたんですね。
この三つは一見何の脈絡もないようですが、自分の中では大いに関係しています。
まず唯識ですが、私は河合隼雄さんを通してユングの深層心理学にとても興味を持ちました。
その深層心理学を提唱したのはユングの師匠、フロイトでしたが、そのフロイトの1500年も前にインドで唯識という深層心理学が唱えられていました。
私は坐禅にも興味を持っていたので、その繋がりで唯識に行き着いたんですね。
次に易経ですが、ユングの提唱した概念の一つにシンクロニシティ(共時性)というのがあります。何の関係もない二つの事象が意味のある偶然の一致を示すこと、と説明されています。
ユングは、そのシンクロニシティの考えに通じているものが易だと考えていたようです。実際に易の研究もやっていたとか。
ユングがそのシンクロニシティの着想を得たのが、ライプニッツのモナド論だといわれています。
ライプニッツといえば、現代のコンピュータの基礎をなす二進法を確立した人ですが、彼は中国にもとても興味を持っていて、イエズス会宣教師から易経の六十四卦を配列した先天図をもらい、そこに二進法の計算術があることを見出したとか。
ライプニッツは加減算のできるパスカルの機械式計算機に続いて、乗除算もできる機械式計算機も考案したわけで、私の中では現在のAIに続くコンピュータの創始者だと思っています。
ちょっと強引かもしれませんが、自分の中ではこのように結びついているのです。