本などの情報で、恐怖感や不安感のような感情は妄想だということは、頭では理解しているつもりです。
禅に「莫妄想(まくもうぞう)」という言葉もありますね。妄想しないで今やるべきことをやりなさい、という意味のようです。
一方で、このような感情は人間が危険を察知して生き延びるために必要な能力であって、本能を抑えることは難しいとも聞きます。
そうはいいつつも、ほとんどの人は問題なく社会生活ができているのであって、そのような感情とうまく折り合いをつけながら生活しているわけですね。
しかし、中には社会生活に支障をきたすほど折り合いをつけられない人もいて、このような症状は不安障害とか神経症などと呼ばれているようです。
私も経験者なのでその辛さは分かります。
原因はいろいろ考えられるのでしょうが、想像力というか妄想力というか、それがとても強いと子供の頃から感じていました。
恐怖感や不安感のような感情は想像や妄想が助長する、というようにもいわれています。
最近、子供の頃からの自分の考え方や行動を省みて、この想像や妄想が思いの外大きく影響しているなと思っています。
恐怖感や不安感はいくつになっても厄介なものだなと思っていたのですが、いつもこの省みることを意識していると、厄介ではありつつも人生に結構いい影響も与えているかもしれないと、希望のようなものを感じているところです。