1970年の大阪万博の熱狂は宇宙旅行に行ける夢とシンクロしていたように思います

2025年の万博開催地に大阪が決まりましたね。

私は1964年の東京オリンピックの記憶はないのですが、1970年の大阪万博の記憶はありますのでとても感慨深いです。

当時はテレビで会場が大混雑している様子を見て、子供ながらにすごいことが起きていると感じていました。

未来の生活を感じさせるパビリオンもさることながら、街でもほとんど見かけない外人観光客がおおぜい歩いているのですから。

社会人になってから、高度経済成長時代はみんなが未来に夢を持っていたなーなんて思い返していたのですが、考えてみればそれは大阪万博のイメージだったのかもしれません。

特に万博の前の年にアポロ11号が月面着陸して、大人たちから「大きくなったら宇宙旅行に行けるぞ」といわれていましたし、会場のアメリカ館では「月の石」が展示されていたものですから、もう本当に宇宙旅行に行けると信じ込んでしまったんですね。

映画「2001年宇宙の旅」も1968年に公開されたようですし、世間は万博の前から宇宙のことで盛り上がっていたのでしょう。

私が東京にいたとき茨木でつくば科学万博がありました。

大阪の万博を思い出して「盛り上がるのかな」と期待したのですが、今ひとつだったように思います。

インターネットで調べてみると、大阪万博のような国際博覧会と名の付くものは、つくば科学万博以外にも沖縄国際海洋博覧会、花博、愛知万博と計五回開催されているんですね。

大阪万博以降何度か経済の停滞も経験して、「もう宇宙には行けそうにない」と分かってくると、万博に熱狂することもなくなって行ったのだと思います。

宇宙旅行なんて夢の最たるものですが、1970年の大阪万博は、夢への期待がピークに達したできごとだったのかもしれません。

2025年の大阪万博はどうなるのでしょうか。実はとても期待しているのです。