気象によって不調を訴える人のつらさをちゃんと聞こうと思いました

気象病というのがあるらしいですね。

先日福岡で12月だというのに夏日を記録した日があって、その後急激に気温が下がったために、体調を崩したという知人の話をしました。

高齢というのもあると思いますが、なかなか調子が戻らないようなのでインターネットで対処法などを調べていたら、この気象病という名称に行き当たりました。

この症状に関するWebサイトが結構あります。気象の変化によって頭痛や肩こりなどを引き起こす疾患のようです。

なかでも愛知医科大学の学際的痛みセンター客員教授 佐藤純という先生が天気痛ドクターとして有名らしいです。「日本でただ1人の天気痛外来医師」だとか。

さっそくこの方の「天気痛を治せば、頭痛、めまい、ストレスがなくなる!」(扶桑社)という本を注文しました。

この方が解説されているWebサイトを見ると、今まで天気と症状との関係が明らかでなかったために、痛みを訴えても「気のせいだ」などといわれて理解されず、不登校や退学、辞職をせざるをえなかった人たちもいたようです。

私の知人がひどい頭痛や肩こりでぐったりしている姿を見ると、このお話も本当なんだろうなと思います。

もしかしたら私の通っていた学校や職場で休みがちだった人の中には、この病気の人がいたのかもしれません。

私がこの方のお話の中で最も気になったのは、慢性痛の人が痛みを繰り返し感じると脳に強いストレスがかかり、前頭前野や海馬が萎縮するなど脳が変化して不安やうつなどの精神症状が現れ、痛みがさらに強くなってしまうという箇所。

海馬の萎縮というのはPTSDのような精神疾患の説明でも聞いたように思います。

それほど本人にとってはつらい症状ということなのでしょう。

今後は気象の変化によって不調を訴える人への接し方を変えなければならないなと思いました。