自国の人も驚くような風景や映像でないと海外の人も驚かなくなると思っています

先日行われたヴィッセル神戸対サガン鳥栖のサッカーの試合のあとに、元スペイン代表のイニエスタ、ビジャ、トーレスの三選手が顔を合わせたときの写真を公開して、海外のファンが大騒ぎしているそうですね。

私はサッカーのことはあまりよく知りませんが、ニュースで話題になっていたのですごい選手たちだということは分かります。

サッカーファンならば「何でこのビッグスリーが日本にいるんだ?」ってことになるのでしょうね。

何年か前に、F1ドライバーのフェルナンド・アロンソが山手線に乗っている写真をインターネットに公開したときも、海外のF1ファンが「なぜ大騒ぎにならないんだ?」みたいな書き込みをしていて、日本は不思議に思われているんだろうなと感じたものです。

確かに自国の英雄が自国ではありえない状況で日本で過ごしているのを見ると、不思議だろうなとは想像できます。

逆に、例えば初音ミクのようなホログラムのライブに日本人の観客が熱狂している映像は、海外の人も不思議に思うだろうなとも思います。

私自身は初音ミクの音楽はたまに聴きますし、人間が歌うよりもいいなと思うこともあります。実際に、合成音声ならではの歌声の方が感動する音楽もあると思っています。

その一方で、日本人がライブでペンライトを振っている姿に驚く海外の人の気持ちも分かります。

海外の人の驚く気持ちが分からないのは、日本の普通の街の写真です。

外国の旅行者の方が、夜雨が降っている写真をサイバーパンクなどといった説明とともにインターネットに上げているのですが、どう見ても見慣れた街の風景です。

ネオンサインは日本語ですし、居酒屋の提灯やのぼり旗などは自国では見慣れないものだというのは分かるのですが。

日本人がヨーロッパの町並みを「おとぎ話の世界みたいだ」と思っても、地元の人達は、子供の頃から見慣れた風景だと感じるのと同じなんじゃないでしょうか。

もちろん京都の古い町並みや白川郷の合掌造りの家など、日本人が見てもいいなと思う風景はあります。

あと何年かすると、自国の人が普通だと思う風景や映像は、海外の人もそう驚かなくなるんじゃないかと思っているのですが。