易や干支の陰陽五行のお話をする際に何の話題から入って行くかを考えています

あるところで易や干支の陰陽五行についてお話する企画を考えています。

私が話せる範囲ですので基礎中の基礎の内容になります。

易や陰陽五行の基本的な仕組みを解説することになりますが、学校の授業のように話をするだけだと聞く方も飽きると思いますので、自分で占ってもらうことも交えようと思います。

易経を説明する際に、よく占いの書でもあり義理の書でもあるという説明がなされます。

ここでの「義理」とは「思想」であったり「哲学」の意味で使われているようです。

金谷治著「易の話」(講談社学術文庫)には、占いの書と義理の書の二面性について次のように書かれています。

「そして、その二つの顔は、けっして一つに重なり合うことはないけれども、実は微妙につながっている。易の面白さは、実はそこにあるといってよかろう。」

私が易に惹かれるのは正にその部分で、占いと思想の境界に立って両方の世界に行き来できるところに魅力を感じています。

干支の陰陽五行についても同じようなイメージを持っているので、占いと思想の両面からお話ができると思っています。

ただ私が面白いと思っていることが他の方も同じとは限りません。

私が易に興味を持つきっかけになったユングと易の共時性の話も、易経入門のような書籍で紹介されるエピソードですが、私がこの話に感銘を受けたのも、元はといえば深層心理に関心を持っていたからで、他の人も同じとは限りません。

やっぱり易経が出典の言葉、例えば勝海舟の「咸臨丸」や「虎視眈々」のようなところから入るのが親しみやすいかな、と思っています。