点字楽譜

点字楽譜の入力方法は一般的な楽譜ソフトに採用されてもいいように思います

MIDI規格の演奏情報では、音階を0から127の数値で表し、これをノートナンバーと呼んでいます。

ピアノ鍵盤中央「ド」のノートナンバーは60、オクターブ下の「ド」は48、逆にオクターブ上の「ド」は72となります。

ミュージックシーケンサーのイベントリストに表示する際は、ノートナンバーの数値では分かりにくいので、60を「C4」で表すことがあります。

オクターブ下の48は「C3」、中央「ド」の半音上の61は「C#4(Db4)」となります。

しかし、YAMAHAの音源などの機材やソフトでは、ノートナンバー60を「C3」で表します。

この「C3」、「C4」のような表記は統一されていません。

点字楽譜の表記は統一されています。

点字楽譜 to ミュースケ」の解説をご覧いただくと分かりますが、「C3」や「C4」のオクターブを表す数値は、点字楽譜では「音列記号」となります。
http://mappli.net/br2muske/

ドラムパートは点字楽譜の記譜法ではありませんのでご注意ください

点字楽譜toミュースケ」のWEBページには、ミュースケの「ドラムトラック」に変換するために「ドラムパート」入力欄があります。

ミュースケの「ドラムトラック」はドラム譜専用パートですので、点字楽譜におけるドラム譜の記譜法を探したのですが、見つけることができませんでした。

ミュースケはMIDI規格に対応していますので、MIDIの約150種類の楽器音を使って演奏させることができます。

ポピュラーミュージックを演奏させたい方は、バスドラムやスネアドラムなどのドラムセットを使いたいでしょうし、ラテンミュージックでは、コンガやマラカスなどのパーカッションを使いたいのではないかと思います。

ですので、「点字楽譜toミュースケ」の「ドラムパート」に入力する音符は、正式な点字楽譜の記譜法ではなく、MIDIのノートナンバーを入力することで対応しています。ご注意ください。

例えば、ピアノ鍵盤中央「ド」のノートナンバーは「60」、ハイハットクローズとオープンのノートナンバーはそれぞれ「42」、「46」となります。

ミュースケの5小節3パートに対応した点字楽譜体験ページもあります

先日ご紹介した「点字楽譜体験ページ」は、点字の楽譜を初体験してみたい方向けに公開しているもので、4/4拍子1小節の楽譜しか作成できません。

拍子の設定などまだ完全にミュースケに対応できていませんが、5小節3パートの楽譜に対応した「点字楽譜toミュースケ」という点字楽譜体験ページも公開しています。
http://mappli.net/br2muske/

  • Windowsの方は、ChromeブラウザかFirefoxブラウザをご利用ください。

「点字楽譜体験ページ」で点字楽譜を体験された方は、ぜひお試しいただければと思います。

調号にもまだ対応できていませんが、和音や小節をまたぐタイには対応していますので、臨時記号を使って簡単な音楽は作成できると思います。

使い方は、昨日ご紹介した「点字楽譜体験ページ」と同じで、パソコンキーボードの6点入力で音符を入力したら、「ミュースケに変換」ボタンをクリックしてください。

本格的な点字楽譜のソフトがあります

Windows用で「B'Score(ビースコア)」という点字楽譜のソフトがあります。
https://www.be-music.jp/

このソフトは機能が豊富でとても使いやすく、点字楽譜の世界では定番になっています。

音符の入力は、パソコンキーボードの点字6点入力も、五線を使っての入力も、どちらも可能です。

点字プリンターにも対応していますし、通常のプリンターで五線の楽譜を印刷することもできます。

無料お試し版がありますので、興味のある方はお試しになられてはいかがでしょうか。

しかし、点字楽譜とはどういうものか、知らない方は多いかもしれません。

パソコンキーボードで、点字の6点入力をやったことがある方ならば、文字を音符に置き換えればいいだけですので、基本的な音符はすぐに入力できると思います。

点字楽譜を知っていますか?

小学校4年生の国語の授業に、点字の時間があるようですね。

私の時代にはあるはずもないのですが、検索してみると、2000年前後からこの話題が出てくるようです。

授業の内容は「調べ学習」といって、生徒たちに自ら物事を調べさせ、学ぶ力を育むというものらしい。

その題材に出されたのが「ルイ・ブライユ」というキーワードなのですが、これは200年ほど前に点字の仕組みを考えたフランスの人物です。

2013年には、小学生のネット検索数で全人物中1位になったということです。

全国の小学生が一斉に調べるのですから、当然といえば当然かもしれません。

この話は、テレビのクイズ番組を見て知ったのですが、驚いたのは、私はこのルイ・ブライユという方を知っていたんですね。

一昨年の11月に、「点字楽譜体験ページ」というWEBページを公開したのですが、その際に点字のことを少し勉強していたのです。

ちなみにルイ・ブライユさんは、この点字の楽譜の表記法を、点字と同じくらいの時期に完成させていたようです。