自分が本当に好きなテーマの本はいつ読んでも面白いんだろうなと思います

昨日、電子書籍になっていない本は読みたいと思っても絶版になっていたら困るので、河合隼雄さんのまだ持っていない本を注文したことを書きました。

それを思い出して、今年に入って買っていた河合さん「影の現象学」(講談社学術文庫)を少しだけと思って読み始めたら面白くなって、今日届いた「源氏物語と日本人」(岩波現代文庫)も気になってしまい、結局二冊合わせて100ページくらい読んでしまいました。

小松和彦さんや若桑みどりさんとともに、好きな人なので絶版になる前に集めようと思ったくらいですから、こうなることは分かっていました。

この方たちは、私がよくブログに書いている唯識仏教や易経も含め、無意識や象徴といったキーワードでつながっています。

多分このテーマは私のライフワークなんじゃないかと思います。

小松さんの「異人論」(ちくま学芸文庫)をまだ読んでいなかったので先日買ったのですが、パラパラとページをめくっていると、「五 山姥の深層心理学」と題して次のような記述がありました。

「たとえば、河合隼雄も山姥を「呑み込む太母」のイメージで把える一人である。彼は「飯くわぬ女」や「山姥の糸車」「山姥と石餅」など山姥の登場する多くの昔話を分析し、「太母」の否定的な面と肯定的な面に照らし合わせつつ、山姥の両面性を明らかにする。」

参考文献として河合さんの「昔話と日本人の心」(岩波書店)を挙げています。

これは私が揃えようとしている「〈物語と日本人の心〉コレクション」の中の一冊じゃないですか。

好きなことはつながっているなぁ、とちょっと嬉しくなりました。