私の興味のあることは「象徴」というキーワードでつながっていそうです

昨日は小松和彦さんの「憑霊信仰論」(講談社学術文庫)を読み終わったことを書きましたが、今日は先日購入していた小松さんの「新編・鬼の玉手箱」(福武文庫)という本を少し読んでいました。

この本の第一章は、小松さんがどのように文化人類学や民俗学の世界に入って行ったかが書かれています。

その中に東京都立大で修士論文を提出した際のエピソードがありました。

何でも「信貴山縁起絵巻」という宗教絵巻を構造分析の手法を使って研究するために、パノフスキーの「イコノロジー研究」などで引用されている文献をできる限り援用して、この絵巻がいかに人類学の対象になるかという説明にあてた、とあります。

ああ、ここでパノフスキーが出てきました。

一昨日のブログに書いた若桑みどりさんは、イコノロジーがテーマの本を何冊も出版されています。

数日前のブログには、小松さんの「異人論」(ちくま学芸文庫)に河合隼雄さんの「昔話と日本人の心」(岩波書店)が参考文献として挙げられていたと書きました。

小松さん、若桑さん、河合さんの本は何度も読み返したいとブログに書いた途端にこれです。

前々からWikipediaの「象徴」という項目に、ユングや図像解釈学(イコノロジー)が記載されていて気になっていたのですが、私が学んでいる易経も含め「象徴」というキーワードは私のライフワークになりそうな気がします。

今日はそんな象徴的なことを感じた日でした。