テレビをつけたまま夕食の片付けをしていたら、103歳の現役理容師のご婦人に目が止まりました。
「林修の今でしょ!講座 ~3時間スペシャル~」という番組で、日本全国の健康なご長寿さんを調査して、「秋の長生き朝食ベスト20」を発表して行くという番組です。
そのご婦人は16歳のとき修業に入ったので、何と現役生活87年。理容師の仕事が生きがいだとおっしゃいます。
先日、民俗学や美術史学などの私が好きな本の著者について、一生追求できるテーマがある方は羨ましいと書きました。
しかし学者さんである以上、フィールドワークのような行動は必要でしょうから、なかなか100歳を超えてできる仕事ではないように思います。
もちろん肉体労働や企業から雇われる仕事よりは、仕事の寿命は遥かに長いような気もしますが。
一方でご自宅が理容室の理容師さんであれば、馴染みのお客さんがいる限りは、辞めたいと思わない限り続けることができるのでしょう。
NHK連続テレビ小説のヒロインのモデルとして有名な、美容師の吉行あぐりさんも、98歳まで現役だったようです。
先のご婦人もそうですが、理容師や美容師の仕事が生きがいであれば、もう最強の人生ですよね。
いつも書いているように、ITの仕事はいくら好きでも年齢的に限界があります。技術の移り変わりが激しいですから。
私がITの仕事を始めた頃は、年金問題が起きたりこんなに寿命が伸びるなんて、考えもしませんでした。未来のことは分からないものです。
そういう意味では、先のご婦人も吉行あぐりさんも、そんなに未来のことを考えて仕事を選んではいないでしょうから、あまり先のことを考えてもしょうがないのかもしれません。